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アラ「鍛えてきたとはいえ、やっぱ少し疲れてきた」
あれからかなり走ってるような気がする
疲れだって感じる夢ならないのに
けどここは僕がいた世界？じゃない
見慣れない物や建物で
マグノシュタットと違う
ここの教室に入ろう！
入ればここは図書室だった
本が浮いてる
アラ「魔法…だ
ここももしかしたら…ううん今はあの狸から逃げなきゃだし
まずは状況を」
敵からの攻撃でアリババくんを庇って
確か僕飛ばされて
それ以降の記憶がない？
衝撃強かったのかな、目覚めたらあの箱の中にいて
アラ「そう言えばアリババくんが夢じゃないか
確かめる時は頬を抓るといいって言ったっけ！
い、いたたっ！！ゆ、夢じゃない」
ヒリヒリする
本当に夢じゃないんだ
アラ「どうしようこれから」
ぼっ！！
其の瞬間また僕の周りには青い炎が広がった
グリム「オレ様の鼻から逃げられると思ったか！ニンゲンめ！」
アラ「！…」
グリム「さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を＿＿」
そのとき、ビチンッ！と痛々しい音が響いた
グリム「ふぎゃっ！？痛ぇゾ！なんだぁこの紐！」
？？？「紐ではありません。愛の鞭です！」
アラ「(ム、鞭…)」
僕の目の前にいたのは、鞭を携え、羽根が付いたマント、黒いシルクハットにマスクをしたまるで鴉のような恰好をした全身真っ黒の男の人だった
？？？「ああ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね？ダメじゃありませんか。勝手に扉から出るなんて！」
そう言いながら僕のことを追いかけていた狸を捕まえる
えっと声は渋いからおじさんなのかな？
え、でも今
アラ「新入生？扉…？」
？？？「それに、まだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ」
グリム「離せ〜！オレ様はこんなヤツの使い魔じゃねぇんだゾ！」
？？？「はいはい、反抗的な使い魔はみんなそう言うんです。少し静かにしていましょうね」
グリム「ふがふが！」
おじさんはそう言いながら狸の口を抑えていた
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作者名：皿うどん | 作成日時：2024年2月26日 13時
