また私の前で ページ6
カリファside
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海列車の線路の上を歩き
何とか、セント・ポプラまでたどり着いた
この雨の中心配なのは、2人の傷が酷くなっていないか
ク「着いたはァいいもののォ〜！金が全くゥありゃあ〜せんぜェ〜！」
ジャ「金だぁ？あぁ…そういや一文無しだな俺ら」
カ「とりあえず、Aさんらを医者に見せるのが先じゃ。金はパッと稼げばよい、早く処置してやらんと、悪化してしまうぞ。」
そう決心し病院へと足を運ぶ
ボロボロな私たちを見た途端、驚き冷や汗を浮かべる人々
それすら気にすることが出来ないほどに
私たちは正直焦っていた
「……これは………」
しかし、目の前の医師が同じ顔をするもので
それには不安にならざるを得ない
カリ「……傷の具合は…？」
「…どっちも重症だ、一体何があってああなるのか…
特に女性の方……ほぼ瀕死の状態だ、苦労して呼吸しているものの…いつその息が尽きるか分からない」
遠回しのその言葉に、私たちは絶句した
彼女は死ぬかもしれない
その事実は、非常に厳しくも受け止めなければならないものだった
カリ「そう……ですか………」
ブ「治療費はいくらかかりそうで？」
「あー……すまないが、かなりいると見てる
だが1番重傷なこの女性の治療が先だ、急いで緊急オペに入る。こっちの男性も早く目覚めるよう努めてみよう」
カ「金ならすぐ持ってくる
その男も抜かりなく頼むぞ…彼女が起きた時この男が目覚めてなければ、かなりの罪悪感を背負ってしまうじゃろうからな」
病院を出て勢いよく降り注ぐ雨の中を、傘もなしに歩く
今はとにかく、稼がないと
ただ2人を医者に見せることが出来た時点で
一安心と言ったところか
「おい！！あんたらも人のこと言えない重症だってのに何しようってんだ！」
その言葉でようやく闘いでの負傷を実感した
人のことで精一杯になると、こうも自身のことを忘れてしまうものだろうか
カリ「いえ、私たちは治療費を払ってからで」
ジャ「応急処置で何とかなってるしな…そいつらよりかは丈夫なんだよ！」
自信ありげにそう答える
…どうか、あの人がまた私の前で笑ってくれますように
そんな淡くも固い願いを神に願ってみよう
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ｵまみ(プロフ) - ル"ッ"チ"ｲ"ｲ"ｲ"ｲ"ｲ"（号泣）久しぶりにこんな泣きました；；素敵な作品ありがとうございました！ (1月6日 0時) (
レス) @page14 id: 45fb68c91b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月31日 18時) (レス) @page13 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
撥(プロフ) - 最高でした… (2022年12月27日 20時) (レス) @page13 id: 9267359dba (このIDを非表示/違反報告)
Riran(プロフ) - 普通に大号泣した (2022年12月8日 23時) (レス) @page13 id: 4386bdb6b0 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ルッチも皆良かったね^ - ^ (2022年10月29日 0時) (レス) @page12 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダダン巻き | 作成日時：2022年8月18日 23時
