春風 ページ12
ルッチside
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俺があなたより先に目覚めて、どれほど経ったか
毎日毎日あなたのために少しずつ花を買い始めた
似合わないことだとは内心思ってはいる
ブ「…また花か？」
ル「………」
ブ「……お前らしくないな…まぁあの人と8年も共にいれば、殺戮兵器のお前も変わるということか…」
ル「人のことは言えんだろう」
ブ「…否定はできない」
入口の前で寄りかかるヤツの様子を見て
まだ彼女が目覚めていないということが分かってしまう
俺は足を前に進める
…俺と同じように、他のヤツらも何度も出向き
彼女に語りかけていた
”Aさん、覚えとるか？1度あんたにやった茶葉…
買い出ししてたらあの匂いがしたんじゃよ
ワシ、またAさんにプレゼントしたいんじゃ”
”今日、あなたに似合いそうなピアスを見つけたんです
透き通る緑色…Aさん、貴方に似合う色です”
しかし、あなたは目覚めなかった
”よよい！Aさん〜聞いてェおくんなせェ〜！！
道端にィ四葉を見つけたぜェ〜！！こいつァ春からァ縁起がいいわェ〜！！”
”海の戦士ソラ…1度貴方が読みたいと言った本
本屋で見つけて買ってしまいました、目覚めた時は是非貴方に”
階段を上る度に貴方への思いが強くなる
あなたの部屋まで行くのに、何の苦もなかった
”今日カクとジャブラとブルーノと一緒にカフェに行ったんだー！Aさんも今度一緒に行こう！チャパパー！”
”…似合わねぇとは思うけどよ、お前に買ったんだこれ
ネックレスなんて1回ギャサリンに送って突き返されてから買ってねぇけどよ……あんたは貰ってくれるか？”
それぞれ思いを馳せ、返ってくる沈黙に涙を流した者もいる
…Aさん、貴方は愛されるべきお方
そして我々の中心になるべきお方
…部屋の前に立つだけであなたへの想いで身が震える
ル「Aさん」
何度その名を読んだだろうか
戸を開けた瞬間
暖かな春風が吹いた
『ルッチ？』
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ｵまみ(プロフ) - ル"ッ"チ"ｲ"ｲ"ｲ"ｲ"ｲ"（号泣）久しぶりにこんな泣きました；；素敵な作品ありがとうございました！ (1月6日 0時) (
レス) @page14 id: 45fb68c91b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月31日 18時) (レス) @page13 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
撥(プロフ) - 最高でした… (2022年12月27日 20時) (レス) @page13 id: 9267359dba (このIDを非表示/違反報告)
Riran(プロフ) - 普通に大号泣した (2022年12月8日 23時) (レス) @page13 id: 4386bdb6b0 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ルッチも皆良かったね^ - ^ (2022年10月29日 0時) (レス) @page12 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダダン巻き | 作成日時：2022年8月18日 23時
