夢への謝罪 ページ49
『ハハハッ！すまんすまん、ちょっとからかっただけだ』
パ「なっ……て、てめぇ！！」
ル「"…心臓に悪いっポー…"」
カ「……ハレンチじゃ…」
酒場の全員が脱力した様にため息をつく
…さすがにまずかったか？
ブ「…からかうのも程々に」
『ごめんって…』
ブルーノにまで言われるとは…
自重しなくてはな
ブ「ほら、ビールとジュースおまち」
パ「おう、サンキューな」
『…ここで飲むのか』
パ「いいだろ別に！」
パウリーは私の目の前の席に座り、
勢いよくビールを飲み始める
カクとルッチも私の近くに座った
私は目の前の海図に目を向ける
パ「…なぁ、お前らはここに住んでなかったから知らねぇだろうが…もうすぐアクアラグナの時期だ」
『アクアラグナ？』
パ「簡単に言えば毎年くる高潮のことだ…
この町はそれで一時的に海に浸かる
その時期によ、俺たち船大工が…町のヤツらのこと、助けてやらなきゃならねぇんだ」
先程の態度とは裏腹に真面目に語り出すパウリー
何故だろうか、自然と聞き入ってしまう
『…まるでヒーローだな』
パ「この町にとっちゃ船大工はヒーローだろ？」
パウリーは笑う
その姿を、ルッチとカクも黙って見ていた
パ「…俺、ガキの頃に海列車を見てよ…
こんなの造りてぇって思ったんだ
言っちまえば、それが俺の夢だ
海列車と同じくらい、画期的でかっけぇ物…」
カ「…随分とデカい夢じゃのう」
パ「夢はデカく持ってなんぼだろ！
お前らには、それを見てて欲しいんだ」
パウリーは、自分の夢を語る
眩しいほどの笑顔で
…ごめんな、パウリー
パ「うおっ、もう日付け越してるじゃねぇか！！
明日は朝から船の査定があるってのに！
悪ぃお前ら！俺先帰るぜ！ブルーノ！今日の分ツケといてくれ！」
ブ「開店初日のバーでツケか？」
パ「今度ちゃんと払うからよ！じゃあなお前ら！」
時計の針は12時を過ぎている
パウリーはそれに気づき、思い切り外へ出て行った
ル「…あの野郎が御無礼を、Aさん」
『…いや、何も問題は無い』
ただ、私の中に過ぎるのは
謝罪の言葉だけ
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ダダン巻き(プロフ) - 哀羅さん» こちらこそありがとうございました〜！！そしてあけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！ (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 04fb927f29 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - リクエストに答えて下さりこちらこそありがとうございます！とってもホッコリするお話でした。ありがとうございます。本年もよろしくお願いします！ (2021年1月1日 10時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
ダダン巻き(プロフ) - 水谷さん» リクエストありがとうございます！その展開素敵です…！！本編書きながら書かせていただきます！ (2020年12月25日 15時) (レス) id: 04fb927f29 (このIDを非表示/違反報告)
ダダン巻き(プロフ) - 哀羅さん» リクエストありがとうございます！了解致しました〜！では正月ネタで書かせていただきます！楽しみにして下さると嬉しいです！ (2020年12月25日 15時) (レス) id: 04fb927f29 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - リクエストです！内容はお任せするのでクリスマスネタもしくは正月ネタをお願いしたいです！！！ (2020年12月25日 7時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダダン巻き | 作成日時：2020年9月29日 21時
