【ONE PIECE】【CP9】君の色を

また会える日まで ページ7

ナ「やだぁ！Aさんいかないでー！」

ノ「ナミ！わがまま言わないの！」



スパンダムが来てから3日後


私は世界政府からの船でグランドラインの
エニエス・ロビーに向かうことになった



急に出ていくことになったことは、許して欲しい

村の人たちには海図を書く仕事をすると嘘をついた

政府の仕事なんて言ったら、なんて言われるか分からないから





ベ「しっかりやんなよ！」

『精一杯頑張ります』



ベルメールさんと握手を交わす

その手は、思っていたよりも逞しい手
触れるのも惜しい程



ス「おい早くしろ！」

『はい、今そちらに！』




村に背を向けて船に向かおうとすると、
少女の声が響いた







ナ「私！海図書くよ！！Aさんに負けないくらい海図いっぱい書く！！だからまた会ったら、私の海図見てほしいの！」



ナミは涙目で私にそう叫んだ



あぁ、私はこんなに健気な少女に嘘をついた




そんな罪悪感が生まれる





『あぁ、楽しみにしてる』




私はその罪悪感を心の奥底にしまい込み
少女の頭を撫でた








船が出発しても、少女は泣きながら手を振っていた




私はその姿に手を振るも、目を逸らしてしまう






ス「…んだよ、どうかしたか」

『あんなに健気な女の子に嘘をついてしまった…
ホントは海図なんて書かないのに』






無理矢理笑顔を作り、スパンダムにそう答える




スパンダムは黙ったまま、不服そうな顔をした

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