検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:9,356 hit

第百一話 ページ7







実弥への攻撃を止めたのは、鬼殺隊最強と謳われた人。





悲鳴嶼さん…





私も…私も応戦しなくちゃ





でも、さっき、「お前はまだだ」と言われた気がする。





悲鳴嶼さんがあんなに戦っているのに、私は見てるだけでいいのか





実弥があんなに傷ついて戦っていたのに、私はここで無一郎を守ってるだけでいいの?





玄「ッ麻友さん…ッ…!」





『…!玄弥?』





玄「胴体を…強く押し付けてもらえるか?」





『ッッくっつくの?』





玄「厳しいかもな…。あの…あそこに落ちてる…上弦の髪の毛…取ってきて…喰わせて貰えるか?」





『そんなこと、「最期まで…戦いたいんだ…兄貴を…守る…死なせたくない…」ッ…!!わかったッ…』





込み上げる涙を堪えながら、私は髪の毛を掴み、玄弥の口元へともっていく。





鬼の一部を体内に取り込むことで、玄弥の身体の鬼化が進む。





…玄弥は、この戦いで尽きてしまうだろう。





『ッ玄弥、まだ耐えてッ!!!実弥を、ッ…あんたの兄貴を守るんでしょッ!!??』





玄「ッッ…!!」





私の言葉に自我を取り戻した玄弥。





こんなことしてる間に、実弥と悲鳴嶼さんがッ…





早く、早く私も行かなきゃッ…





無一郎の手と刀を繋いでいると、脳内に嫌な光景が飛び込んでくる。





実弥の身体が、ッ…





『ッッぐ、ぅぅッ…!!!』





無一郎と玄弥を置いて走り出した私は、実弥を引っ掴んで身体を旋回させた。






実「麻友テメェ何してッッ!!!」





『あ"ッ…んたの弟がッッ!!!必死に守ろうとしてる兄をッ、こんなところで死なせるわけないでしょッッ!!!』





実「麻友ッ…」





実弥を掴んだまま地面に着地すると、体勢を立て直し上弦へと向かっていく。





そんな私の後に続くように、無一郎、悲鳴嶼さん、そして実弥が攻撃を仕掛ける。






私の横を走る無一郎が間合いの内側に入ろうとしている。





あぁ、分かってしまった。





視なくたって、無一郎の考えることも、行動も





それは私だけじゃなかった。





悲鳴嶼さんも、実弥も無一郎の道を作るために後衛に回る。





なら、私も。





『毒の呼吸_肆ノ型 毒渦ッ…』





無一郎のために、ッ…玄弥のためにッ…





上弦が全て理解したとしても、私が二人を全力で援護する。





無一郎と玄弥が上弦の足止めをしたと同時に、悲鳴嶼さんと実弥と共に斬り掛かる。





そんな時だった。

第百二話→←第百話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
127人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 善逸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はりぼ(プロフ) - 感動で泣いてしまいました。久々にこんな神作を読ませて貰いました。ありがとうございます。とても感情移入しやすくて本気で号泣してしまいました、、、 (3月4日 1時) (レス) @page27 id: 18e8a9f028 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん - とても感動しました! 本当にこういうお話が読みたかったので、嬉しかったです! (2023年5月4日 12時) (レス) @page27 id: 1d25fc6b83 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - お話読ませていただきました!実際にありそうなストーリーでとても引き込まれました。それぞれのキャラクターの気持ちがよく表現されていて面白かったです! (2023年2月10日 19時) (レス) @page27 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
由利 - 凄く感動しました!本当にあったように感じました!(?) (2022年10月3日 22時) (レス) @page27 id: 825b0bc841 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かふぇらて | 作成日時:2022年4月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。