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第百五話 ページ11







『ッッ…や、め……ッあ"ぐッッ!?な"ッッ…に、がッ…』





突然、腹から血がせり上がって吐血した。





視界がぐるぐる回る。





血管が沸騰している。





まずい、これは、





やられた。





『ッさッッ…せるッ…か、ァァァァッッッ!!!』





私は隠し持っていた錠剤を飲み込んだ。





私の最終兵器。





やっと、やっと完成させた鬼を滅殺する為の猛毒。





私の一族が代々継承してきた君影草の毒。





1粒飲むだけで血液の半分以上に毒が回り出す。





それを2粒。





しのぶの藤の毒より即効性のあるこの毒は、私の身体を蝕む。





でも、これで無惨の血の成分を破壊することが出来る。





『は、ッ…ゲホッ、ふははははッッ…ッ!!』





目から、口から血が流れる。





無「私は攻撃に私自身の血を混ぜる。猛毒と同じ細胞を破壊して死に至らしめる。竈門炭治郎を庇ったあの女は、時期に死ぬ。」





冨「ッッ!!!!!」





無「しかし…ふん。お前の方が余程化け物だ、君影麻友。それほどの怨み、賞賛に値する。」





『お前、にッ…殺される前、にッ…殺るッ…!!』





血を勢いよく吐き出し、口角を上げた。





刀を構え、無惨に斬りかかる。





そんな状況を楽しむように、無惨は私たちを狙い続ける。





全て避けきれるわけがなく、全員がくらってしまった。





蜜璃は攻撃をもろ受け止めてしまったせいで、肉が裂け始めた。





『あ"ぁぁぁぁッ!!!!!!』





私は自身の毒のせいで全身が麻痺症状を起こし、毒の効果で無惨の血が一時的に効かない。





他の柱が足止めをくらってる間に、私だけが突っ込んでいく。





小「麻友やめろッッ!!!!!!」





小芭内の声と同時に、私の目の前まで迫ってきていた触手が破壊される。





やっと来てくれた





無惨が一刀両断され、実弥の火炎瓶によって燃え盛る。





実「ブチ殺してやる、この塵屑野郎ッ!!」





冨「麻友ッ!!!」





『私にか、ッまうな…ッ…』





冨「腕が変色してッ…」





『全部、ッ…承知の、ッ…上ッ…!!!腕の一、二本だって、くれて、やるッッ!!!!』





毒が思った以上に回るのが速く、私の腕が変色してきていた。





善逸、ごめん。





私、もしかしたら善逸の隣を歩けなくなってしまうかもしれない。





しのぶと同じ末路を、辿ってしまうかもしれない。





許して、くれるかな。

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はりぼ(プロフ) - 感動で泣いてしまいました。久々にこんな神作を読ませて貰いました。ありがとうございます。とても感情移入しやすくて本気で号泣してしまいました、、、 (3月4日 1時) (レス) @page27 id: 18e8a9f028 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん - とても感動しました! 本当にこういうお話が読みたかったので、嬉しかったです! (2023年5月4日 12時) (レス) @page27 id: 1d25fc6b83 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - お話読ませていただきました!実際にありそうなストーリーでとても引き込まれました。それぞれのキャラクターの気持ちがよく表現されていて面白かったです! (2023年2月10日 19時) (レス) @page27 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
由利 - 凄く感動しました!本当にあったように感じました!(?) (2022年10月3日 22時) (レス) @page27 id: 825b0bc841 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2022年4月30日 18時

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