相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ47)

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Story 139 ページ47

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私はあとから聞かされたのだけど、あの後…ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人が、アンブリッジの部屋の暖炉からシリウスと連絡を取り合ったようで

それがアンブリッジにバレて一時は大変なことになったらしい。

しかし、ハーマイオニーが機転を効かせて、結構前にハグリッドから紹介された巨人族の元へと案内したそう。

まぁ…アンブリッジの悪逆非道な行為に、禁じられた森の生物たちは怒り心頭。

挙句の果てに、ケンタウロスに手を出したアンブリッジは、ケンタウロスの群れに引きずられていき、消息を経った。

しかしまぁ…良いタイミングで消えてくれたものだ。

何故なら、私たちは魔法省の中にある”神秘部”に向かおうとしているのだから。

私、ハリー、ハーマイオニー、ロン、ルーナ、ネビルの6人。

本当は4人で行くつもりだったんだけど、ルーナとネビルがどうしても手伝いたいって聞かなかった。

『…さて、行くと決まったのは良いけど、どうやって行こうか。箒はないし、』

ルー「セストラルの背に乗るんだ」

『…あぁ、セストラルね』

ロ「はぁ？なんだよセストラルって」

ハ「誰かが死んだのを見たことがないと見えない生き物さ。」

ロ「おったまげー…ハリー、君まさかそんなもの信じてるのかい？」

ハ「信じるも何も、僕は見たからね」

ハー「も、もういいわ…とにかく…そのセストラルとやらはそんなすぐに準備できるの？」

ルー「簡単だよ。血の匂いに寄ってくるんだ。ほら、来た。」

ルーナが指さす方に視線を向ければ、少なくとも6、7頭が鞣革(なめしがわ)のような両翼をピッタリ胴体につけ、暗闇に目を光らせて木立を慎重に掻き分けながらやって来る。

『さぁ…もう乗るしかない。みんな、さっさと覚悟を決めて。』

＊＊＊

セストラルはとても速い。

一回の羽ばたきでセストラルは一気に城の上を飛ぶ。

そもそも何故神秘部に行くのか。

それは、ハリーがまた”見た”からだ。

神秘部のど真ん中…お父様とアーサーさんが蛇に襲われた場所で、今度はシリウスがヴォルデモートに襲われているのを。

シリウスは弱くない。

もしかしたら罠かもしれないけど、それでも…行かないわけにはいかなかった。

やっとこさ地上に降り、早足で私たちは電話ボックスの中へとはいる。

この電話ボックスは、魔法省とマグル界を結んでいる。