相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ46)

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Story 138 ページ46

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アン「魔法省は闇祓いを志願する者の経歴を調べます。犯罪歴を。」

マク「そうですね。あなたのご両親に聞いた方が良「つまり、この子が闇祓いになる確率は、ダンブルドアがこの学校に戻ってくる可能性と同じということです」それなら大いに可能性ありです。それに、この子は犯罪を何一つとして犯していない。」

アン「あの女の娘ですもの。何れそうなるわ」

マク「あなたの醜い嫉妬で逆恨みですかドローレス」

マクゴナガル先生が声を張り上げる。

そんな先生の言葉に、アンブリッジが勢いよく立ち上がる。

とにかく背が低く、立っても大して変わりなかった。

しかし、小うるさい、愛想笑いの物腰が消え、猛烈な怒りのせいで、だだっ広い弛んだ顔が妙に邪悪に見える。

アン「ディオリスが闇祓いになる可能性は全くありません」

マクゴナガル先生も立ち上がる。

こちらの立ち上がりぶりの方がずっと迫力があり、先生はアンブリッジを高みから見下した。

マク「ディオリス。どんなことがあろうと、私はあなたが闇祓いになるよう援助します。私だけでなく、校内すべての先生方もです。あなたのご両親も力になってくれることでしょう。何せ、あなたのお父様は優秀な闇祓いなのですから。」

マクゴナガル先生の声が凜と響いた。

お父様とお母様が言っていた。

マクゴナガル先生は厳しいが、誰よりも生徒のことを思っていると。

生徒のためなら何でもする人だって。

アン「魔法大臣は絶対にディオリスを採用しません！」

そう怒鳴るアンブリッジの声は怒りで上ずっていた。

心做しか震えている気もする。

マク「ディオリスに準備ができる頃にには、新しい魔法大臣になっているかもしれません！」

マクゴナガル先生が負けじと叫ぶ。

アン「はっはーん！ほーら！ほら、ほら、ほら！それがお望みなのね？ミネルバ・マクゴナガル？あなたはアルバス・ダンブルドアがコーネリウス・ファッジに取って代わればいいの思っている！わたくしの今の地位に就くことを考えているんだわ。なんと、魔法大臣上級次官並びに校長の地位に！」

『とんだ勘違い女ですね。』

マク「全くです。何を戯言を。ディオリス、これで進路相談は終わりです。」

私の言葉に同意すると、マクゴナガル先生が私にカバンを渡してきた。

私に早く部屋を出るように催促しているみたい。

私が部屋を出たと同時に始まった二人の舌戦が、廊下を戻る間ずっと聞こえていた。