相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ37)

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Story 129 ページ37

＊

ダ「Mr.マルフォイ」

ド「…！はい、」

ダ「彼女を…Ms.ディオリスを校長室の外へエスコートするのじゃ」

アン「まぁ！首謀者の彼女を帰す訳には「アベルになんと言われるかのう」ッ…！ドラコ、それを連れて部屋を出なさい、」

ド「…分かりました」

『せ、先生…？』

なんで私を外に、

ダンブルドアは困惑する私に微笑みかけている。

それを最後に、ドラコに背中を押され、私は校長室を後にした。

なんで、ダンブルドアは私を出したんだろう。

今からが大事な話なんじゃないの？

私は言いたいことを言っただけで何も咎められていない。

このままではダンブルドアやハリーが標的にされるんじゃないの？

戻らなきゃ

そう身体の向きを変えようとすると、グッとドラコに腕を掴まれた。

『っ…離してよ』

ド「校長がお前を外に出せって言ったんだ。何か理由があるに決まってるだろ」

『だとしても、このまま私だけ逃げていいわけない』

ド「あの人の考えを否定するのか？」

『そんなこと言ってないでしょ？何なの？敵側の人間かと思えば私を助けてくるし、何を考えるのか全然わかんない。』

ド「…自分の彼女が傷つけられそうになってるのを目の前で見てられると思うか？」

『…ッ…何が彼女だよ。他の女とデートしに行こうとしてたくせに』

ド「…分かってる。矛盾したことを言ってることは重々承知だ。でも、僕は黙って見てるなんてことは出来なかったし、出来ることならあの時見逃したかった。」

『……』

ド「ごめん。守りたかったんだ。」

『ッ…なん、なのさ……』

ド「…！マユ…？」

悲しげに微笑むドラコを見ると、私が悪いことをしてる気分で分からなくなる。

気づいた時には涙が零れ落ちてきて、止まらなくなっていた。

『ばか、…ばか、ばかばかばかばかッ…！！ドラコのばッんぅッ！？』

そう暴れる私の両腕を掴んで、ドラコは口を塞いだ。

なんでこんな時に、

ド「ん…悪かった、泣かせるつもりはなかった、傷つけたくもなかった、気使えなくて悪かった、許してくれ、」

『ｸﾞｽｯ…うッ…ﾋｸﾞｯ…ばッ…か……ばかッ…』

口を離すと、私を力強く抱きしめる。

ほんとにこいつはずるい

いつもいつも上手で、私はいつも転がされる

ド「僕は、馬鹿だよ…ほんと、」

こーゆーことするから、許したくなくても許しちゃうんだ。