相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ18)

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Story 110 ページ18

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ハ「メリークリスマス」

『…！メリークリスマスハリー。プレゼントありがと。早速着けてみた、どう？』

後ろを向いてバレッタをハリーに見せる。

ハ「喜んでもらえてよかったよ。羽根ペンありがとう。買い換えようと思ってたところだったんだ」

『それならよかった』

ハリーとはあの日から少し気まずいままだった。

喧嘩したのもそうだけど、それ以上にドラコとの関係を探ってきたことが大きい。

ハリーはもう何も気にしてない様子だけど…

ハ「ん？どうかした？」

『い、いや、なんでもない』

じっと見すぎた。

ハリーから目を逸らし、私はさっさと歩いて地下の厨房の扉を開けた。

ハー「マユ、メリークリスマス」

『メリークリスマス』

中に入ると、既にハーマイオニーとロンがいた。

ロ「プレゼントありがとう二人とも」

ハ「君こそありがとう」

『気に入って貰えた？』

ロ「勿論！あの図鑑はずっと欲しいと思ってたんだ」

図鑑というのは、魔法界中の箒が掲載されている箒図鑑。

ロンがずっと前に欲しいと言っていたのを思い出してプレゼントした。

ハー「マユ」

『…ん？』

ハー「あいつからは何を貰ったの？」

『な、なんで貰ったと思うの…』

ハー「貴女のことが大好きなあいつが贈り物をしないわけないじゃないの。どうせ貴女も我慢出来なくてフクロウを使ってやり取りしてたんでしょう？」

全てバレてる

ハーマイオニーには嘘がつけないなぁ…

『まぁ、うん…で、でもここがバレるようなことはしてない…！』

ハー「分かってるわよ。でも気をつけてね」

『うん、』

ハーマイオニーの言う通りだ。

いくら大丈夫だからといっても、気を付けなきゃいけない。

万が一のことを考えなきゃ

ドラコとのやり取りはこれっきりにしよう。

あとは学校に戻れたら…

いや…戻ったらDAの練習と、テスト勉強がある…

しばらくドラコとは話せそうもないな…

怒るよなぁ…

ハー「そのバレッタ…」

『え？あぁ、これ？これはハリーがプレゼントしてくれたの』

ハー「とても素敵だけど、紫色のパンジーって…」

『…またなんかあるの？』

ハー「…いえ、なんでもないわ。折角貰ったんだから無くさないようにしなさいよ」

『うん…それはわかってるけど…』

ハー「さぁ、朝食を食べましょ」

ハーマイオニーはすぐにはぐらかす。