Story 48 ページ3
＊
『っ…！？///』
何その笑顔
ドラコは私を惑わせすぎだ。
ド「それ貸せ」
『え、う、うん…』
ド「ん。」
ドラコは今私に渡したばかりのネックレスを私から受け取ると、チェーンからリングを外した。
『え、何してんの！？』
まさかただのチェーンだけ渡してお揃いとか言うんじゃ…
ド「手」
『手？はい。』
ドラコの掌に自分の手を重ねると、ドラコのリングが指におさまった。
小さなエメラルドの着いたシンプルなシルバーリング。
ド「よかった。サイズはピッタリだな。」
動揺する私を尻目に、ドラコはドラコで私のネックレスに着いていたリングを自分の指にはめた。
因みに私のは小さなアメジストの着いたシルバーリング。
瞳の色に合わせてくれたのかなーとか思ってみたり。
『いや、え、ど、どーゆー意図…？もしかして私にチェーンだけを渡すつもり…？』
ド「はぁ？そんなわけないだろ？僕にチェーンだけ首にぶら下げろってことか？」
『知らないよ…指にはめたいなら初めからリングにすればよかったんじゃないの？』
ド「リングだけが欲しいなら僕だってそうしてる、馬鹿にするな」
プイッと私から目を逸らし、チェーンをいじっている。
なんなんだコイツは。
ため息をつきながらバタービールを飲んでいると、ふいに右の薬指にはめられたリングが目に入る。
これを一人で選んでたと思うと、ちょっと可愛い。
それになんやかんや言って嬉しいし
繋がってる感じ。
『ありがと』
ド「…！べ、別に…。ほ、ほら、返す。」
『なにこれ？』
さっきまでリングが通っていたはずのチェーンには、鍵穴の着いたハートのチャームが通っている。
なんか、ドラコって案外乙女…？
ドラコの方を見れば、私とは逆に鍵が着いていた。
ド「その中に」
『…？』
ド「その中に、大事なものを入れてある。」
『はぁ…』
ド「…時が来たら、僕の鍵でそれを開ける。」
『なるほど？』
ド「…だから、どちらか片方が欠けることは許されない。」
『…ドラコ？』
急に元気なくなった…？
ドラコは目を伏せて、何となく自嘲気味に笑っている。
…なんで、そんな顔をしてるの？
ド「…いや、まぁ。僕の前から居なくなるな。それだけだ」
そう言うと顔を上げ、少し口角を上げた。
『うん…』
なんなんだろ
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ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
