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第九十七話 ページ2







そうだ。





あの双子はお館様のお力によって悪事を暴かれ、警察に捕まったらしい。





なにも私たちの元へ来る前に相当なことをしていたそうだ。





本当に成長しない奴らだったな。





胡蝶は冨岡とめでたく恋仲になったらしい。





何となくそうなのではないかと思っていたが、仲間の幸せは嬉しいものだな。





勿論、伊黒と甘露寺も例外ではない。





宇髄の所の嫁三人の腹の中には赤子がいるそうだ。





これまためでたいことだ。





できることなら、胡蝶たちの式にも出たかったし、甘露寺たちの式にだって、あの三人と母親同士で語り合いたかった。





でも、無理だ。





杏「ッ麻友…ッ…!!」





『…な…くな…馬鹿者…』





雨「母上…!!」





志「嫌ですッ…生きてッ…!!」





『…これが、私の…運命なのだから、…いいのです…杏…寿郎…』





ボロボロと涙を零す杏寿郎の名を呼ぶ。





杏寿郎は私の手を取って私を見つめる。





『…私が、いなくとも…立派な父として…生きろ…、槇寿郎…殿のようになっては、いけない…子供たちを、…精一杯、私の分まで…愛して欲しい…』





杏「ッも、ちろんだ!!」





『…私を、…愛してくれて、ありがとう…』





杏「それは俺の台詞だ…ッ…ありがとう…ッ…」





『ふは…っ…笑って…くれ…』





私がそう言えば、杏寿郎は無理やり笑顔を作る。





それでもいい。今笑ってくれているなら。





『…来世、でも…私を、見つけ、て…愛して、…くれる、か…?』





私がそう微笑めば、大きく頷いて





杏「来世も、その来世もッ…ずっと麻友を愛そうッ!!ずっとずっと一緒だ…ッ…」





「『愛してる』」





杏寿郎からの口付けを受けた私は、幸せな気持ちのまま永い眠りへとついた。





__煉獄麻友、基雨辻麻友 享年××

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北狐(プロフ) - 更新お疲れさまでした、完結おめでとうございます!最後までとても楽しませていただきました…!本当にありがとうございました!! (2021年10月23日 19時) (レス) @page6 id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月23日 11時

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