第五十三話 ページ9
*
『…はッ!!』
私今何を…?
母「麻友?どうかしたの?」
『…母…上…?』
志「姉上…!字を教えてください…!」
『…志雨…?』
父「麻友。鍛錬を怠るな。」
『…父上…』
何だこの胸に引っかかる感じは…
何に大しての違和感なんだ?
母上たちがいることは何らおかしいことではないだろう。
…!
私は、こんな女らしい格好をしていただろうか。
もっと…いや、考えるのはよそう。
夢を見ていたのだろう。
『なんでもありません、母上。志雨、後で教えてあげるから部屋に戻っていなさい。父上、今すぐに始めます。』
これが、普通なんだ。
***
魘「夢を見ながら死ねるなんて…幸せだよねぇ…どんなに強い鬼狩りだって関係ない。人間の原動力は…心や精神だ」
車両の上で一匹の鬼が気味の悪い笑みを浮かべている。
全ての黒幕…下弦の壱、魘夢。
魘「精神の核を破壊すればいいんだよぉ…殺すのも簡単。人間の心なんてみんな同じ。硝子細工みたいに…脆くて弱いんだから…」
魘夢に唆された子供たちが、煉獄杏寿郎、雨辻麻友、竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助の手首に、縄を巻き付け…彼らの精神の核を破壊しに夢へと侵入して行った。
魘「息も忘れてこんころり…鬼が来ようとこんころり…腹の中でもこんころり…楽しそうだねぇ…幸せな夢を見始めたね。ふふふっ…堕ちてゆく。堕ちてゆく。夢の中へ…深い眠りだぁ…もう、目覚めることは出来ないよぉ…」
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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時