第五十二話 ページ8
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人間を食えなかった鬼は殺意をこちらに向け、攻撃してきた。
それに煉獄は動じることなく、向かっていき…
炎の呼吸の弐ノ型である昇り炎天で頸を斬った。
刀を鞘に収めるのを確認すると、私は煉獄の側まで行く。
『怪我は?』
杏「ない!麻友は…ないようだな!良かった!」
私の頭をくしゃりと撫で、優しく笑った。
炭「す…す…すげぇや兄貴ィ!!見事な剣術だぜぇ!!オイラを弟子にしてくだせぇ!!」
『!?』
竈門…?
い、今のは竈門か…?
私が目にかけていたあの真面目な竈門…?
杏「いいとも!!立派な剣士にしてやろう!!」
あぁ…目眩が…
煉獄の周りであの三人組は楽しそうに笑っている。
『…はぁ…。年相応の顔をして…全く…』
杏「みんなまとめて面倒見てやる!!」
煉獄も満更でもなさそうで、つい私も笑ってしまった。
男というものは、本当に楽しそうで羨ましい。
笑う私を見て、煉獄は更に頬を綻ばせた。
『…!雨…?』
車窓に叩きつけるように雨が降ってきていたことに、今更気づく。
…まさか、な…
一抹の不安を抱えながら、私は窓から目を逸らした。
その瞬間、パチッと照明が消えた。
私の意識はそこで途切れている。
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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時