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第五十一話 ページ7







杏「車掌さん。危険だから下がってくれ。火急のこと故、回答は愚問にして頂きたい。」





『煉獄、私がやる。お前のでは危ない。』





杏「うむ。そうだな。」





煉獄が一歩後ろに下がる。





照明が怪しく点滅し始めてきた。





柄に手をかけ、前方を睨む。





照明が暗くなった瞬間、パッと鬼が現れた。





善「ヒィッ!?」





乗客たちは大混乱。





『気配を探るのに苦労した。相変わらず醜い見た目だな。私たちがいる限り、お前らの好きにはさせん。冥土の土産に私の顔でも覚えていけ。』





鬼が叫ぶと衝撃波がこちらまで伝わってくる。





弱い。こんな雑魚如きに負けるわけが無い。





『雨の呼吸_ 捌ノ型』





刀を抜き、構える。





物凄い勢いでこちらに向かってくる鬼に、私も地面を蹴って迫った。





『霖雨蒼生。』





私が型の名を言い終わった時には、ゴトリと頸が地面に転がっていた。





炭「すごいっ…雨の匂いがしたと思った瞬間頸が落ちていた…被害も全くない…」





『…煉獄、もう一匹いる。』





杏「俺が斬ろう。着いて来い」





『あぁ。』





刀を鞘に収め、煉獄の後を追った。





善「はぁ!?」





後方から我妻の声が聞こえたが、もうあいつの場合何もしなくても怖くて着いてくるだろう。





無視をしてしまった。





私たちが隣車両に着いた頃には、乗客たちが叫びながら逃げている最中だった。





奥には鬼がいる。





なんだあの長い手足は…気持ちが悪い。





『…!逃げ遅れたか…』





鬼の傍に逃げ遅れた乗客の男性がいた。





それを必要に狙う鬼。





杏「その人に手を出すことは許さん!」





煉獄の言葉に、ギチギチ音を鳴らしながらこちらを向く。





杏「聞こえなかったのか。お前の相手はこっちだと言っている。」





善「なんですかアレ…!手、長いんですけどォ!?」





伊「よっしゃア!!先手必勝ッ!!」





炭「待て!逃げ遅れた人がいるんだぞ!」





嘴平の野性的行動はこのような場所で厄介になるな。





杏「麻友」





『任せておけ。』





私は地面を蹴り、男性を抱え距離を取る。





その間に予測されていなかったであろう鬼からの攻撃を受ける嘴平を煉獄が救っていた。





『車両の奥はまだ安全です。ここから離れて。』





私の後ろに立つ男性にそう言えば、悲鳴をあげて車両から姿を消した。





杏「これで問題ないな。手短に終わらせよう。」





私は竈門を連れ、煉獄から離れた。

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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時

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