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第七十九話 ページ35







あれからふた月程たった頃、非番だった私と煉獄は逢引をしていた。





杏「身体は大丈夫か?」





『ん、大丈夫だ。ありがとう』





定期的に胡蝶の診察を受け、薬も調合してもらっているので、何とか元気にやっている。





だからこうやって今日も甘露寺に勧められた甘味処に来れている。





相変わらず美味しそうに甘味を食べる煉獄を眺めていると、突然背後から声をかけられた。





煉獄も食べる手を止め、私の腰を抱き視線だけ後ろへと移す。





そこに居たのは





?「久しぶりだな。麻友、杏寿郎」





?「久しぶりっ!!麻友ちゃん、杏ちゃん!!」





「『なっ…』」





私たちは二人して目を丸くし、彼らに釘付けに。





なんで、ここに





?「まさか…幼馴染を忘れたとは言わないよな?」





?「えぇ?そうなの?ひどーい!」





杏「わ、忘れるわけないだろう?覚えている。」





『久しいな、冬仁(ふゆひと)(なごみ)…』





冬「あぁ、久しぶり麻友。」





冬仁は私の顎を掴み顔を近づけてきた。





『ッ!?』





元々距離感のおかしい奴だったがここまでではなかった。





これを見た隣の煉獄から殺気が…





杏「やめてくれないか。」





私を更に引き寄せ、冬仁を睨む。





冬「なんだ。邪魔をするな。」





杏「麻友は俺のものだ。気安く触れるな。」





「「はっ?/!?」」





和「き、杏ちゃんどういうこと!?」





杏「どういうこと?そのままの意味だが。麻友と俺は恋仲だ。」





『っ…///』





こんな堂々と言われると、少し照れるな…





和「え、…やだ!!」





「『…は?』」





和「杏ちゃんは私の旦那様じゃない!!」





冬「麻友は俺の嫁だろうが。」





「『…』」





そうだ、この兄妹は…





「「麻友/杏ちゃんが俺/私以外と恋仲だなんて許さない」」





おかしいが故にどこか遠くの町へと引っ越していった危ない人間だった。





杏「…生憎、君たちの妄言に付き合ってる暇はないんだ。見て分かる通り、俺たちは逢引をしている。邪魔をしないでくれ。麻友、行こう。」





私の手を取り、煉獄は立ち上がる。





『え、ぁ、あ、あぁ…げ…』





そんな私たちを行かすまいと反対の手首を冬仁に掴まれ制止されてしまった。






冬「折角俺たちが帰ってきたんだ。昔のように仲良くしよう。なぁ?和。」





和「そうだね?冬仁。勿論…してくれるよね?」





「『…っ…』」

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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時

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