第六十三話 ページ19
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猗「素晴らしいッ!!見事だッ!!破壊殺・空式ッ!!」
猗窩座は飛び上がり煉獄に攻撃を仕掛ける。
杏「はあ"ぁぁぁッ!!!」
援護しなければ
雨の呼吸__ 玖ノ型 紅雨不知火ッ!!
煉獄へ向けられた拳を斬り落とし、さらに追い打ちをかけるように斬りつけた。
私と煉獄に押されながらも、猗窩座はすぐに回復して攻めてくる。
これが鬼と人間の差なのか。
どんなに血を流そうが、どんなに切り刻まれようが、何事もなかったかのように傷は消える。
早く頸を斬らなければ、これでは私と煉獄のどちらかが先に殺られてしまう。
猗「まだ分からないかッ!!攻撃を続けることは死を選ぶということがッ!!」
『そうなる前にお前の頸を斬り落とすッ!!!』
杏「でやぁぁぁッ!!!」
私たちが押し斬る前に、猗窩座はその場を飛び退き、体勢を整え向かってくる。
煉獄は何とか刀で防いでいたが、
杏「くッ…!」
『ッ!!煉獄ッ!!!貴様ァッ!!!』
猗窩座の拳が額を掠り、皮膚が裂けてしまった。
許せない、許さない、絶対に斬るッ!!!
『雨の呼吸_参ノ型 凍雨ッ!!!』
猗「ッ!!」
私に両足を切断された猗窩座は、体勢を崩した。
『雨の呼吸_弐ノ型 滝落としッ!!!』
立ち上がる前に次へ次へと攻撃を仕掛け、再生を遅らせる。
隙を見せたら、頸を斬るッ!!
猗「くはははッ!!!ここで殺すには惜しいッ!!こんなに俺を追い込んだのはお前が初めてだッ!!」
『ガハッッ!?』
肋に拳が当たり、バキッと折れる音がした。
また内臓をッ…
杏「なッ!!弐ノ型 昇り炎天ッ!!」
猗窩座が攻撃を仕掛ける前に、煉獄が猗窩座を斬りつける。
猗窩座に背を向け、私に近づこうとする煉獄の背後からあいつが飛翔して拳を振り上げた。
『前ッ!!』
猗「余所見する余裕があるのかァ!?」
杏「ッ…!」
こちらから攻める余裕が無いくらいに拳を乱打され、防御しか出来ない。
猗「一年後、二年後には更に技が研磨され精度も上がるだろうッ!!」
顔面スレスレに刀と拳がぶつかり合う。
まずい、あのままじゃ当たってしまうッ!!!
『煉獄ッッ!!!』
杏「ッ!?」
『避けろッッ!!!!』
私の言葉に煉獄はその場から飛び退く。
私は自分の刀を、煉獄という盾を失った猗窩座の拳に向かって投げ、突き刺した。
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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時