第九十三話 ページ46
*
『は……ッ…』
杏「顔を近づけたから口付けているように見えたんだろうな。もしかして、それを見て…?」
『な、ッ…ん……だ…』
全て私の勘違い、
それで勝手に暴走して、
お館様や他の柱たちまで巻き込んで、
私というやつは…
杏「…!麻友…何故泣く…?」
『…ッ…わ、るか、っ…たッ…』
一筋、二筋と涙が頬を伝う。
それを嫌な顔せず煉獄が指で拭って微笑んだ。
杏「俺が麻友に何も伝えていなかったのが悪いんだ。申し訳なかった。」
そして、瞳にも光が戻ったな、と。
『ッはぁ…ッ…くッ…』
目を閉じ、痛みを逃がそうと試みていると頭上で鴉が鳴いた。
杏「…!胡蝶の鴉だな。」
し「麻友さん…!!」
杏「胡蝶!こっちだ!!」
私は駆けつけてくれた胡蝶によって蝶屋敷へと運ばれた。
***
し「全く…!!無理ばかりして!!」
『悪い、…』
し「最悪の場合死んでましたよ!!」
杏「む!?それは本当か!!」
し「本当です!!今の麻友さんはもう前のように健康体では無いんですから!!」
『……』
しばらく胡蝶からの説教を受け、部屋には私と煉獄の二人きり。
杏「…麻友。少し提案なんだが、」
『…ん、なんだ』
杏「俺と夫婦にならないか?」
『……え?』
今、なんて言った?
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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時