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第四十四話 ページ48







胡蝶たちと女子会とやらをした日から、彼女らに言われたことを意識するようになった。





実のところ、煉獄に真剣に気持ちを伝えられた時から気にはしていた。





このままの関係で、どちらかが死んだ時後悔する。その言葉がずっと耳残っている。





その通りだ。でも逆に言えば、仮に恋仲になって…どちらかが死んだ時、残された方は心に深い傷を負ってしまうということ。





私は父上と母上、そして弟の志雨を失っている。





煉獄は母上の瑠火さんを失っている。





私たちはお互いに大切な人間を失う怖さを知っているんだ。





もしかしたら私が先に死んだ場合、煉獄は一時悲しんですぐに前を向こうとするのかもしれない。





煉獄は強いから、その覚悟が出来ているから私に思いを伝えてくるのかもしれない。





でも、私は出来ない。





柱である前に、私も人間だ。





大切な人を失って、前を向けるほど出来ていない。





未だに父上や母上、志雨の死を受け止められていない。





柱のくせに情けない。そんなので人を守れるのか。そう言われてしまうのかもしれない。





きっと、父上もそう言うだろう。





何を言われても、無理なものは無理なんだ。





自分が下を向いてしまうことを分かっているからこそ、その先の関係に進むことが怖い。





煉獄を失う?そんなこと、考えたくもない。





私の家、雨辻は子供に生誕日を教えない風習がある。





理由は、生誕した日を知った子供は早くに死ぬと言われているから。





ついでに、雨が降る日に生まれた子供は雨に忌み嫌われる、という伝承があるらしい。





幼い頃、生誕日は教えて貰えなかったが、私はその雨の日に生まれたと聞いたことがある。





今思えば、雨の日に限って私自身や、私の身近な人間や仲間が死んだり傷ついたりする。





伝承は本当なんだと嫌でも思い知らされたさ。





煉獄のことが好きだ。





仲間以上の関係になりたいとも思っている。





このままどちらかが死んで後悔もしたくない。





けど、恋仲になった後傷つくのも嫌だ。





私たち鬼殺隊には、明日が来るとは限らない。





だからこそ、一日一日を大切に生きなければならない。





これから先、何があるかなんて誰もわかりやしないのだから。

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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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