第四十一話 ページ43
*
泣き声、怒鳴り声…色んな声がごちゃごちゃ聞こえてくる。
久しぶりの睡眠なんだ、静かにしてくれ…
『ん"ん…ッ…』
「「…!!」」
そんなことを思いながら目を開けると、顔見知りがズラッと並んでいた。
『何をしているんだ…』
杏「麻友…!!」
『ん…煉獄…』
そう嬉しそうに笑うと、私を抱きすくめる。
煉獄の背を撫でている時に気づいたことだが…
『傷だらけじゃないか…』
杏「うむ!中々面倒な相手だった!!少々手こずってしまった!!」
頬に出来た傷を優しくなぞると、その手に頬を擦り付けてきた。
調子が狂うな…
『全く…。…冨岡、ありがとう。』
扉の後ろに隠れているつもりの冨岡に声をかける。
あの話を覚えていてくれたんだろう。
義「…気にするな。」
なんて言いつつも少し嬉しそうだ。
今度鮭大根でも贈ろうか。
『お前ら三人は何をしているんだ。お前たちのせいで目が覚めてしまった』
未だに争いを続けている竈門、我妻、嘴平の三人に声をかける。
善「ほんとに怖かったんだからねッ!!??あんた気絶してたから知らないと思うけどッ!!!」
炭「善逸!!!麻友さんに向かってそんな口の聞き方をするな!!」
『怖かった…?』
善「その人めちゃくちゃ怖いんだからね!!!?俺たちが来なきゃ人二人死んでたんだから!!!」
『…』
杏「…」
私が煉獄の方を見ると、煉獄は笑顔で顔を逸らした。
だから冨岡も怪我をしていたのか。
伊「俺様たちに感謝しろ!!」
『あぁ、ありがとう。助かった。』
嘴平の頭を撫でてやれば、ボーッとしたまま動かなくなってしまった。
名前を呼んでも反応しない。
困った子だ。
『…ところで…あいつは、』
あいつ…もちろん喜怒川のことだ。
善「ひぃぃぃぃッ!!!」
『お、おい…煉獄…?』
殺気が凄すぎる。
私が気絶した後何があったんだ…
杏「アレは相当の罰を与えられて、鬼殺隊を首になった。俺がこの手で制裁を与えても良かったんだが、許可が降りなかった!」
善「あれ以上何するつもりだったんだよ!!??」
炭「善逸!!」
詳しいことは後々竈門に聞こう…。
『煉獄、お前は大丈夫だったのか?防衛とは言えど、刀を向けただろう』
杏「うむ。正当防衛ということで罪に問われなかったから、安心しろ」
ほんと、今回も色々あった…
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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時