第二十二話 ページ24
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今日はこの間約束した栗花落との稽古。
門の前まで固まっていた所を雨小宵が見つけ、連れてきたらしい。
約束したのだから好きに来れば良いんだけどな。
『元気だったか?』
カ「はい、麻友さんも…」
『ふはっ…私も元気だったよ。よし、稽古をしよう。』
栗花落を柱稽古で使用する場所へと連れていく。
カ「麻友さんの屋敷は紫陽花が沢山咲いているんですね」
『ん?あぁ、そうだな。雨辻の家紋でもあるしな。』
紫陽花ばかり咲いているのが不思議だったのだろうな。
蝶屋敷とは大違いだ。
栗花落に木刀を渡す。
『本気でかかってきなさい。』
私の言葉に頷くと、早速攻撃を仕掛けてきた。
うん。速さも動きも申し分ない。
これならいずれ素早さを極められる。
が、
『栗花落、隙が多いぞ。』
カ「っあ…!」
私に木刀を叩き落とされ、目を丸くさせる。
カ「あんなに、攻撃したのに…全く疲れていない…」
『…!当たり前だろう?こんなことで疲れていては、鬼には勝てないさ。流石胡蝶の継子、隙を見せなければ後は強さを極めるだけだ。』
しっかり鍛錬をしていることがわかる。
『そういえば…栗花落は竈門と同期だったな』
カ「…!!」
栗花落の目が変わった。
この目は、そうか…この子も…
『ふふっ…好きなんだな、竈門が』
カ「へっ…いやっ……その…っ…//」
『はは!愛らしいな。隠さなくても分かるさ、目を見れば。竈門の名を出した瞬間、輝いていたぞ』
私の指摘に更に顔を赤らめ、頬に両手を当てる。
初々しいな。幼少期の私にそっくりだ。
カ「麻友、さんは…炎柱様とどうなんですか?」
『な、…つ、栗花落もその話を振ってくるのか…』
流石は少女。目を輝かせて私の言葉を待っている。
これが恋バナ、というやつか…
小恥ずかしい…
『煉獄とは何もないさ。アイツは知らんが…』
カ「でも、炭治郎が…お二人がこの前仲睦まじく走っていたって…」
『は!?』
この前って、絶対あれではないか…っ
炭治郎に見られていたとは…
『つ、栗花落…?勘違いをするな、私は断じてそんな気持ちはない…煉獄が、煉獄が勝手にだな…「うむ!俺が勝手に、なんだ?」ひっ…!』
カ「炎柱様…」
杏「うむ!胡蝶の継子か!すまないが、麻友を借りても良いだろうか!!」
カ「どうぞ…」
『栗花落!?』
終わった
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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時