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第三十九話 ページ41







自分の頬を両手で覆い、瞬きもせず私を見ている。





逃げなければ、





鬼ではなく、人間に殺される…ッ





すぐ側に置いてあった日輪刀を掴み、私は勢いよく部屋を飛び出した。





颯「くはははッ!!!逃がすわけないでしょうッ!?!?」





『なッ…!?』





稽古の時とは明らかに桁違いの速さで私を追ってくる。





まずい、まずいまずいまずい…っ!!





私は喜怒川をまくように走り、近くにあった部屋へと身を隠した。





口に手を当て息を殺す。





音を立ててはならない。





こんな恐怖、味わったことがない…





震えが止まらないッ…





じわりと涙が浮かんだその時、スゥ…ッ…と私の背後の襖がゆっくり開いて…





颯「みィィつけたァ…ッ…あ・め・ば・し・ら・さ・まァ♡」





『ヒュッ…』





あまりの恐怖に、喉笛が鳴る。





逃げなければいけないのに身体が硬直して動かない。





喜怒川は私が動けないことを良いことに、私を勢いよく押し倒した。





『い"ッ…!!』





颯「あはッ♡その痛みに歪める表情も愛らしいですよ…ッ…」





『ッき、ッ…どがわッ…』





頭を打った。軽い脳震盪を起こして視界が霞む。





颯「この細い首に手をかけたら…貴女はどうなるんです…?俺に色んな表情を見せてくだい、雨柱様ァ…♡」





喜怒川は恍惚とした表情で私の首に手をかけ、首を絞めてきた。





『あ"ぐッ…!?はッな"ッ…かはッ…!』





苦しい、ッ…息がッ…





逃れようと暴れる私を見て喜怒川は更に興奮したように笑いだす。





颯「やっぱり貴女も柱といえど女性なんですねッ!!あぁッ…愛らしいッ…力では俺に勝てないなんてッ…はははははッ…!!」





『がッ…ゔッ…!』





愛らしいという言葉がこんなにも気持ち悪いと思ったのは初めてだ。





あいつに、…煉獄に言われるからこそ、嬉しいと感じるんだな。





…!日輪刀…ッ…!





視界の端に私の愛刀を捉えた。





あれを何とかして掴めれば…ッ…





私は僅かに残る力を振り絞り、日輪刀に手を伸ばした。





しかし、それも喜怒川にバレてしまう。





颯「ふふふっ…そんなことしたって無駄ですよ?」





『はッッ…!!き、ッ…さま"ッ…』





喜怒川はそう笑いながら私の手の届かない場所へと日輪刀を蹴り飛ばした。





颯「俺のものになってくれないのなら…ここで…俺の手で死んでください。ね?いいですよね?ねェ、雨柱様…?」





『た、すッ…け……ッ…』





煉獄…ッ…!!

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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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