Bamboo Princess 3【ツイステ】 (ページ39)

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中ア「…ふっ。ふふ、ふふふ！ははは！！そうですか。

まさか、もうバレてしまうなんてね。」

中フ「じゃあ、やっぱり？」

中ア「ああ、そうさ。僕はついに完成させた。この魔力を込めた契約書。

これにサインさえ取り付ければ、どんな能力でも相手から奪うことができる…。

その名も、【黄金の契約書(イッツ・ア・ディール)】！

今度は僕がこの魔法でアイツらを跪かせてやる。お前らの長所は、全部僕のものだ！！

アハハ！！アハハハ！！！」

『…この頃からアズールは狂ってしまったのか。』

アズールが悪いわけではない。こうさせた周りの人魚たちが悪い。

でも、これじゃあ…ひとりぼっちなのは変わらない。

ア「僕は、１秒たりとも忘れたことはなかった。」

ア「僕をバカにしてたヤツら。いじめたヤツらの姿を。」

ア「そして時間をかけて観察してきた。ヤツらの弱み、悩み…僕は、全部握っている！」

ア「弱みを握れば、早く泳げるヤツの尾びれが奪える。弱みを握れば、歌が上手いヤツの歌声も奪える。」

ア「この契約書があれば、僕は無敵だ！」

ア「僕はもう、グズでノロマなひとりぼっちのタコじゃない。」

ア「僕は、この力で全てを支配してやる。」

ア「僕を馬鹿にしてきたヤツらを、今度は僕が跪かせてやるんだ。」

『…アズール。』

妾の視線の先には、タコ壺に閉じこもったアズールがいる。

『アズール。迎えに来た。』

ア「なんで…なんで来たんだよ…！！僕は、僕はもうだめなんだ！！」

そう泣き叫んで、更に壺の中に入り込んでしまう。

『妾もな、アズールのように昔いじめられていたのじゃ。

アズールのように毎日毎日泣いて、他の生徒にいいように使われていた。

でも、妾とアズールの違うところは…努力をしたというところじゃ。

妾はお主のように見返すために、復讐するために、自分を変えようと努力出来なかった。』

ア「…ぐすっ…マユがいじめを…」

『妾はな？アズールを凄く尊敬しておるのじゃよ、ふふ。

奪った魔法でなくても、アズールは凄く賢く、教え方が上手くて…

赤点どもに８０点以上を取らせる程の素晴らしいノートまで作り上げて。』