Bamboo Princess 3【ツイステ】 (ページ23)

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ジャ「まさかアイツらが人魚だったなんて…。」

『人魚だとは知っていたが、あそこまで陸と力の差があるなんて…』

足が産まれたての子鹿のように震えて、言うことを聞かない。

ジャックが手を離したら、直ぐに座り込んでしまうだろう。

グリ「まるでサメに追いかけられてるみてーだったんだゾ！あんなに泳ぐのが早いなんて卑怯なんだゾ～！」

エ「人魚に水の中で勝てるわけねぇじゃん。マユ先輩もこの状態にされちゃうし」

『すまない…』

エ「別に怒ってないから、気にしなくていーよ。」

グリ「でも、早く写真を取ってこないと、オンボロ寮まで取り上げられちまう…。」

デ「とにかく、作戦の練り直しだな。」

エ「そーね。自称情報通のケイト先輩とかにも話聞いてみよーぜ。」

ジャ「俺たちもサバナクローに戻ってラギー先輩たちに相談してみるか。

マユは…自分で戻れるか？」

『…いや、情けないことに無理じゃ。足が震えて言うこと聞かなくてのぅ…』

エ「じゃあオレが送ってくよ。」

『え？「よいっしょ！」っへ！？///エ、エース！？///』

送る、と言ったエースは妾の足に腕を通して、軽々と横抱きしてきた。

エ「先輩軽っ！ちゃんと食べてんの？」

『っえ、ぁ、うっ…！？////』

監「いや、マユ先輩ショート寸前だから！！」

デ「エ、エースお前抜けがけを…！」

エ「先に言ったもん勝ちですー。んじゃ、先輩行こっか。」

『っ！？こ、このままかぇ！？///』

エ「だって先輩歩けねーじゃん。自分で帰れんの？」

『うっ…す、すまん…寮まで頼む…///』

エ「初めから素直にそう言えばいいの！んじゃ
行きますかー。」

妾はエースに抱えられ、寮へと戻った。

いつもは頼りないエースじゃが、何気に筋肉質で力強くて…ああ、こいつも男なのかと実感させられた。

寮生にチラチラ視線を浴び、真っ赤になった顔を隠すためにエースの胸に顔を埋めていたことは、妾とエースだけの秘密。

そんなエースも、妾を寮に送り届けた後、顔を真っ赤にさせて「あああああ！！」なんて叫びながら寮までの道のりを全力疾走したというのはまた別の話。