Bamboo Princess 3【ツイステ】 (ページ2)

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深海の商人 1 ページ2

＊

今日は期末テスト。

学生である故に通らねばならぬ過酷な道。

『…まぁ、こんなの一瞬で終わるがな。』

テスト開始の合図からものの１５分で解き終えると、今日朝見た不可思議な光景を思い出していた。

遡ること１時間前。

寮の談話室を通ると、何やら寮生たちがノートを見てブツブツと呟いていた。

初めはテストに向けて暗記でもしておるのだろうと思っていたが、その割にはテスト期間中勉強をしていた生徒が少なかった気がする。

何かまた面倒事が起こりそうな予感じゃな。

そうこうしているうちに、テスト終了のチャイムが鳴った。

あちらこちらで終わったー！今回はめっちゃ自信ある！との声が聞こえてくる。

ラ「大して勉強してなかったくせに本当に自信あるんスかねぇ…」

『同感じゃ。何を根拠にあんなことを言っておるのか…』

＊＊＊

＿モストロ・ラウンジ

ア「君、何故昨日は呼び出しを無視したんです？ご自分がどういう立場か、わかってらっしゃらないようだ。」

オクタヴィネル寮生「き、昨日はちょっと腹の調子が悪くて…」

ア「本当に？嘘をつくとためになりませんよ。」

寮生「本当です！本当に腹が痛くて…」

ア「ジェイド。彼がもう少し素直にお話出来るようにしてあげてください。」

ジェ「わかりました。…ふふ、そんな怯えた顔をしなくても、痛いことはしませんよ。

さあ、こちらを見て…【かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)】」

寮生「ひぃっ…い、今のは一体！？」

ジェ「ではもう一度聞きますね。【昨日、貴方は何故アズールの呼び出しに応じなかったのですか？】」

寮生「それは…。もう腹黒インチキ野郎のアズールに好き勝手こき使われるのが嫌になったからだよ！

腹が痛いなんて仮病に決まってるだろ？

…って、なんだ！？く、口が勝手に本音を…あっ！」

ジェ「ほう、なるほど。それが貴方の本当のお気持ちですか。」

ア「ああ…なんてことだ。とてもショックです。海の魔女のごとく深い慈悲の心でもって君の願いを叶えてあげたのに。

その僕を、腹黒インチキ野郎ですって？」

寮生「ご、ごめんなさい！違うんです、今のは！」

ア「フン。取り繕ってももう遅い！フロイド、出番ですよ。」

フ「やっと話終わったぁ？もうギュッてしていい？」

ア「ええ、どうぞ。思いっきりね。」

フ「はーい。」

寮生「ま、待ってくれ！もう一度チャンスを…ギャー！」