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医者が出ていったあと、すぐに轟冬美が来た。
｢あ、姉さん｣
｢焦凍、これ｣
差し出したのは何かのカード。
受け取った轟焦凍もなんだこれはと裏返したり文字を読んだりして、ようやく理解したようだ。
｢テレビカード？｣
｢うん。何もしないって暇でしょ？ほら、好きな番組あったじゃん｣
｢ありがとう｣
素直に受け取る轟焦凍。
好きな番組ってなんだろう。気になる。
それと洋服を渡し、何回か着ていた服を回収した。
エンデヴァーは来ていないのかと廊下に出てみたら、すぐそこの椅子でそわそわしながら座っていた。
しばらくして轟冬美が出てきた。
｢来ればよかったのに｣
｢…………ふん｣
相手にしないような、いや、どちらかというと相手にしたいけど恥ずかしさがかって相手に出来ないって感じ……？
2人の背中を見えなくなるまで見つめていた。2人の身長差は、本当に親子みたいだった。
病室に戻ると、さっそくテレビをつけていた。
流れていたのはニュースで、天気予報や、ヴィラン情報が流れている。
他のヒーローの活躍、ヒーローショートを待つファンの声。
無言でテレビを消した。
そしてふ、と時計を見て、いるのか？と声を上げた。
｢いるよ、｣
スっ、と寄ってって、ベッドの近くの椅子に座った。
大きな鎌がカチャリと音を出す。
邪魔そうだな、と鎌を見て轟焦凍が笑った。
それでまた、昨日の続きを話してくれた。今日は、楽しそうじゃなかった。
自分のことは上げず、友人が助けてくれたことや、自分の迷惑かけたこと、過去を懺悔しているかのように話していた。
悲しい話し方だったけど、私は黙って聞いていた。
なにもないのに。
なにも、ないはずなのに、
また、涙が溢れてきた。
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にゃん(プロフ) - だんごさん» 閲覧ありがとうございました！そう言ってもらえると書いたかいがあります！！自分でも納得のいく最後がかけてよかったと思います！新作は考えております！良ければ次もよろしくお願いします！閲覧ありがとうございました！ (2018年2月8日 20時) (
レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - 大好きでずっと読んでいたて、凄く切なくて美しいオチでうるうるきてしまいました。にゃんさんの言葉の回し、文など読みやすくて好きです…！もし新作を書くのでしたら、次のも楽しみにしています！本当に完結おめでとうございます！(´｡･v･｡｀) (2018年2月8日 16時) (レス) id: f79547a215 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - まこさん» ありがとうございます！ゆっくりと急展開もなく進んでいるこの小説ですが、よければ最後までお楽しみください！頑張ります！ (2017年12月11日 6時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - スッゴいいいです！頑張ってください (2017年12月10日 4時) (レス) id: 6c7b80997e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ネネさん» ありがとう〜！！泣けるかわからないけど頑張ります！！！！これからもよろしく！！ (2017年10月19日 19時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年10月13日 20時
