5 常連さんから ページ5
「最近、志摩ご機嫌だよね」
覆面パトカーのメロンパン号に乗り、道路を走る
助手席には伊吹が座り、運転席には志摩が座っている
「なんか良いことあったでしょ？…パン屋の店員さんと仲良くなったとか？？」
伊吹は志摩の方を向いて喋るが、運転席に座る志摩は動じなかった
「ノーコメントだ」
ザザッと無線に事件が入り、二人はその話をしなくなった
あの日から、パン屋を訪れればAが志摩に話しかけるようになった。と、同時に志摩もAに話しかけていた
コーヒー豆が美味しかったと言えば、嬉しいと彼女は微笑む
改めて知ったことだが、もしかすると彼女は大学生なのかもしれない
歳の差、と考えると志摩は少し気分が落ち込んでしまうがそれでも彼女と話す時間は幸せな時間だった。
しかし、志摩は浮かれている時間は本当にたった一瞬。それは警察官としての時間が長いからだ。私情を持ち込むわけにはいかない
今日は24時間体制の勤務
彼女とは会えないだろう
事情聴取のため志摩がメロンパン号を降りて近くのコンビニへ寄った
コンコン
伊吹が外を見れば、小銭入れを持って自転車に跨った人がいた
『メロンパン二つ下さい』
「あー、ごめんね。メロンパン売り切れてて……ん？んん？？」
伊吹はサングラスを外し女性の顔を見れば、あっと声を上げた
「パン屋さんの店員さんだ！」
この人こそAだった。たまたま、帰りにメロンパン号を見つけどのような味なのか気になって買おうとしていた
Aは誰なのかわからず、身構えていたが伊吹は少し考え言った
「んー、常連と一緒に行ってたんだけど」
常連と聞いて頭の中で結びつける
『志摩さんと一緒にいらっしゃった白い服の方ですか？』
「そうそう！俺志摩の同僚なんだ」
伊吹は言葉ではそう言っていたものの、内心は志摩の事を知っていて知り合いなのだと思っていた
彼女とはどこまで進んでいるのかと、気になる伊吹
『志摩さん、メロンパン屋さんなんですね。初めて知りました』
嬉しそうに語る彼女に伊吹は気付いた。
志摩はあまり仕事の話をしていないのだと、それに自分の話はあまりしていないのだと
メロンパン屋なんてこの車だけで、本当は警察官
Aははっと腕時計を確認した
『すみません、私用事があるのでここで』
会釈をして去っていく
「ん？伊吹、誰かと喋ってたのか？」
「まぁね、志摩がきゅるきゅるしそうな子」
そう言うと伊吹はサングラスを掛け直した
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黒万ス(プロフ) - seaさん» ご心配おかけしてしまいました…。復元により戻る事ができました！！ (2020年9月24日 21時) (
レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
sea(プロフ) - お初にコメントします。 バグ解決されたようで良かったですね、私は以前戻らなかった事があったので大丈夫かなと勝手に心配しておりましたが、安心しました！ (2020年9月24日 15時) (レス) id: 191a0b574b (このIDを非表示/違反報告)
黒万ス(プロフ) - 結さん» 誤字の指摘ありがとうございます！ (2020年9月24日 7時) (レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16のここの台詞 『志摩さんが出勤するまででいいので…少しだけでお家デートして欲しいです』 これ正しくは少しだけお家デートして欲しいですではないんでしょうか？ (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒万ス | 作成日時：2020年9月14日 22時
