25 知らず知らずに ページ25
ふと目が覚めれば、見慣れない天井と少し嗅ぎ慣れた匂い。温かい重さの腕が胸に乗っている。左を見ればAが心地よさそうに眠っていて、ここは官舎なのだと気付いた
志摩は昨夜の事を思い出していた。
自分から口付けをしてしまったと、手を出してしまったのだ。しかし、後悔よりも先に幸福感が勝っていて、隣に眠るAの姿を見れてほっと安心する感覚があった
志摩の中ではAに抱いてる感情は恋よりも愛なのではないかと、Aの存在が愛おしいのだ。
隣に眠るAの頬を優しく摘むと、小さく唸る。それを見て心の中がとても温かくなる。
昨日、Aの胸の中で思わず母親に抱かれているような感覚に陥った。こんなあどけない寝顔の彼女に…
『ん、一未さん。おはよございます』
「おはよう」
微笑むとAも微笑み返す。なんて幸せなんだと。ゆっくりと起き上がり、天然パーマな髪をわしゃわしゃと掻く。その様子を見ながらもAも起き上がった
『一未さん朝ごはんどうしまします？洋食ならすぐできますけど…』
「じゃあ、洋食で。今日は日曜だし、ゆっくり食べようか」
ふと、志摩とAは気付いた。Aは志摩の事を一未と下の名前で呼び、志摩はAに敬語ではなく砕けた口調。
昨夜のことは二人の関係をより深めていったのだ
『コーヒーは？』
「ブラックで」
Aはずっと口角が上がりっぱなしだ。志摩とのやり取りがとても懐かしかった。
ただの常連で、ただの店員で。
声をかけたら、仲良くなって。
壁に凭れ掛かる志摩が携帯を確認すると、そこには桔梗からのLIMEがあった。
「今日隊長…桔梗さんが焼肉パーティーするらしいから、Aさんも一緒に来てって」
『いいんですか！久しぶりです、焼肉食べるの』
嬉しそうな顔だが、はっと思い出したように志摩に恥ずかしそうに言った。
『あの、みんなの前では……志摩さんでいいですか？』
「えっ、あ……うん、大丈夫。全然大丈夫」
Aの恥ずかしがりかたにとても可愛く思えた。志摩は写真にでもこの姿を収めたいと思ってしまった
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黒万ス(プロフ) - seaさん» ご心配おかけしてしまいました…。復元により戻る事ができました！！ (2020年9月24日 21時) (
レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
sea(プロフ) - お初にコメントします。 バグ解決されたようで良かったですね、私は以前戻らなかった事があったので大丈夫かなと勝手に心配しておりましたが、安心しました！ (2020年9月24日 15時) (レス) id: 191a0b574b (このIDを非表示/違反報告)
黒万ス(プロフ) - 結さん» 誤字の指摘ありがとうございます！ (2020年9月24日 7時) (レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16のここの台詞 『志摩さんが出勤するまででいいので…少しだけでお家デートして欲しいです』 これ正しくは少しだけお家デートして欲しいですではないんでしょうか？ (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒万ス | 作成日時：2020年9月14日 22時
