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Aは官舎に志摩を招き、殺風景な部屋の中でローテーブルにブラックコーヒーが入ったグラスを置く
静かに黙っている志摩はどことなく、寂しそうな雰囲気だった。Aは志摩の隣に座り、前の時計をチラリと見る
志摩は静かにAの肩に凭れかかる。一向に喋らない志摩だが、この時はごめん、と一言Aの耳元で喋った
肩には志摩の頭の重さと暖かさが伝わる
『志摩さん少しだけ頭を上げてこっちに体を向けてください』
Aの言葉に静かに従う志摩。Aは志摩を抱きしめるように己の胸へ抱くと、優しくゆっくりとこう言った
『志摩さん、吐き出してください。吐き出した方が楽になるから』
志摩はすがるように、Aの背中に腕を回す。ゆっくりと志摩は息をして、小さな声でゆっくりと語った
「6年前、相棒が亡くなって俺はそれは自分で身を投げたんだと思ってた。何度も何度も後悔して、俺が止めれたらって。しまいに人も自分自身も信用できなくなった……けど、今の相棒が真相を突き止めて、前の相棒は自i殺なんかじゃなかったんだ」
Aは耳を傾ける。目を瞑り、志摩の声に集中する
「助けようとしてた、警察官として助けようとして足を滑らせて……事故死だった。人の命はとても儚いんだって思って、なんで何も分かってやれなかったんだって……それで、俺一人じゃ色々抱えきれなくて…気付いたら足が勝手に官舎の方に向かってて、っごめん、」
離れようとした志摩を離さないように抱きしめるA。
『いいんです。抱えきれなかったら私にぶつけてほしい。一未さんは一人じゃないんだから』
一未と下の名前で呼ばれて、志摩は少し思考回路が止まった。しかし、安心させるように志摩の背中を赤子をあやすように摩るA。
志摩が顔を上げるとAの優しい顔が目に入る。18歳とは思えぬ大人びた顔で、聖母のようだった。
志摩は背中に回していた腕を離して、Aの腕を取るようにした。
そして、女性らしい丸みを帯びた手をぎゅっと握った
「Aさん、俺はあなたがいないと何もできない。本当に誰にも弱音を吐けない。あなたがいないとダメなんだ」
『私もです、一未さん』
志摩は、Aの柔らかい唇にそっと触れるだけの口づけをした。
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黒万ス(プロフ) - seaさん» ご心配おかけしてしまいました…。復元により戻る事ができました！！ (2020年9月24日 21時) (
レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
sea(プロフ) - お初にコメントします。 バグ解決されたようで良かったですね、私は以前戻らなかった事があったので大丈夫かなと勝手に心配しておりましたが、安心しました！ (2020年9月24日 15時) (レス) id: 191a0b574b (このIDを非表示/違反報告)
黒万ス(プロフ) - 結さん» 誤字の指摘ありがとうございます！ (2020年9月24日 7時) (レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16のここの台詞 『志摩さんが出勤するまででいいので…少しだけでお家デートして欲しいです』 これ正しくは少しだけお家デートして欲しいですではないんでしょうか？ (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒万ス | 作成日時：2020年9月14日 22時
