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あれからAは少しの間の休学をし、志摩の家にいる。官舎の手続きが長いのだと言う。
非番の機捜の人に病院に連れていってもらい親に会いに行っている。両親は未だ意識を取り戻さない
しかし、一方でこの事件の捜査は難航し、一課に取り上げられてしまった
Aは志摩が仕事中の時は、志摩の家でただ静かにテレビを見ている。洗濯をしたり、掃除をしたり、と家に引きこもってばかりだった
寂しいのか、ベッドに入ってから嗚咽を漏らしていることもあった
何もできない自分に、志摩は下唇を噛んだ
その日の夜は、Aはコーヒーを入れて志摩に持ってきてソファに腰掛けた。何を言うのかわからないまま、テレビを見ていた
Aは明らかに、元気がない
志摩は腰を上げて、冷蔵庫から牛乳を出して珈琲の粉を入れ砂糖を入れた。氷一杯のグラスにそれを注ぐ
「Aさん、どうぞ」
『コーヒー…牛乳ですか？』
「自家製ですけど」
微笑むAはコーヒー牛乳に口をつけた
『…美味しいです』
志摩がAの方を見るとぽろぽろと涙が溢れてしまっていた
『志摩さんの、コーヒー、牛乳…美味しいです、懐かしい味がする』
コーヒー牛乳が入ったグラスを置くと、堪えようと顔を手で抑えた。だが、隙間からは涙がこぼれ落ちている
『母がよく、作ってくれて…よく飲みました、美味しかったなぁ…』
志摩はAの背中を恐る恐る摩る。嗚咽を漏らしながらも、志摩に打ち明けていった
『寂しいよ…っ』
そういうと彼女はより多く涙を溢した。志摩は背中を摩っていたが、思わず胸の中に閉じ込めてしまった
やばい、と思ったがAは抵抗はしなかった
志摩の温かい背中に腕を回し、泣きじゃくる彼女
人の温もりを感じて悲しみを堰き止めていたダムが決壊したようだった
落ち着くまで、背中を摩る
何分経ったのか、気付けばAは眠ってしまっていた。眠る姿はあどけなく、本当に少女だ
「…Aさん」
名前を呼んでも、起きる気配はない。資料で知った下の名前をわざと呼んでみる
「Aさん」
少し眉毛が動く。しかし、起きることはなかった
「ベッドに行きますよ」
抱き抱え、彼女をベッドに運ぶ。退こうとしたがシャツを握る彼女の手で離れられない。
『…しまさん』
「まじか」
寝言と共に掴む力が強くなり、ベッドに二人で入ってしまった
時を見計らい出ようと思った志摩だが、温もりと共に睡魔に襲われてしまった
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黒万ス(プロフ) - seaさん» ご心配おかけしてしまいました…。復元により戻る事ができました！！ (2020年9月24日 21時) (
レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
sea(プロフ) - お初にコメントします。 バグ解決されたようで良かったですね、私は以前戻らなかった事があったので大丈夫かなと勝手に心配しておりましたが、安心しました！ (2020年9月24日 15時) (レス) id: 191a0b574b (このIDを非表示/違反報告)
黒万ス(プロフ) - 結さん» 誤字の指摘ありがとうございます！ (2020年9月24日 7時) (レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16のここの台詞 『志摩さんが出勤するまででいいので…少しだけでお家デートして欲しいです』 これ正しくは少しだけお家デートして欲しいですではないんでしょうか？ (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒万ス | 作成日時：2020年9月14日 22時
