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静かにデスクトップパソコンに向かう志摩。
冷静に報告書を作っているのかと聞かれれば違う。
彼は昨夜の女性の店員の事を考えていたのだ。店員の顔を思い出さな様に、と考えるほど店員の顔が出てきてしまう
なんで、こんなに印象深く残ってしまったのか不思議だった
思わずため息が出てしまう。
「はぁー」
「幸せが逃げるぞ。なんかあったのか？」
陣馬に指摘され少し考えると何もないとだけ伝えた。
「志摩、昨日の子のこと考えてんの？」
「……なんでだよ。それより伊吹、報告書は作ったのか」
「まだ。けど志摩もまだ作ってないって俺にはわかる。……志摩は今恋してるから手は動かないって」
志摩は、はぁ！？っと大声を出してしまった。それに九重、陣馬が志摩の方を見た
「なんで恋なんだ？なにが恋って言えるんだよ」
小さく伊吹に詰め寄り、言えば伊吹は口角を上げ
「だって、考え事しながらため息とか？もう、恋する乙女じゃん！ぜっーたい、昨日の子のこと考えてるのかなー？って」
あの子可愛かったし、と付け加えると志摩は冷静になったのかキーボードを打ち始める。
「志摩ー？」
「手を動かせ」
「常連なら、その子と仲良くなれるねー」
とどめに伊吹の声が響く。タンッと志摩のEnterを叩く力が強くなってしまったようだった。
――――――――
「Aさん、このパン出して」
『はい』
店長から言われたとおりにパンを出す。夕方は帰宅ラッシュで仕事帰りのサラリーマンがパンを買うことが多いので品数がまあまあ多いのだ
この店の店員はたった一人、名前はAAという
最近入ったばかりで、作業にはまだ慣れてはいないものの愛想がいい
その愛想のおかげなのか、店長である中年の女性から、まかないだとパンをくれる
「んー、お客さんの入りが少ない時間だし先にまかないのパン食べていいよ」
『ありがとうございます！』
パンをもらい、自分で焙煎したコーヒーを入れて制服のエプロンを脱ぎ、窓側のイートインスペースに座った
冷めても美味しいウインナーロールを一口食べる
「いらっしゃいませ」
お客さんが入ってきた。そして、その客はパンを買いコーヒーを頼んだ
「ブラックで」
聞き覚えがあるような声だと、Aは思った。その客はAの後ろを通り過ぎ一つ椅子を空けて腰掛ける
Aはコーヒーに砂糖を四つ、ミルクを一つ入れかき混ぜてふーっと息を吹いて飲んだ
隣の人はブラックなんだと、ちらりと横目で見る
『「あ」』
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黒万ス(プロフ) - seaさん» ご心配おかけしてしまいました…。復元により戻る事ができました！！ (2020年9月24日 21時) (
レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
sea(プロフ) - お初にコメントします。 バグ解決されたようで良かったですね、私は以前戻らなかった事があったので大丈夫かなと勝手に心配しておりましたが、安心しました！ (2020年9月24日 15時) (レス) id: 191a0b574b (このIDを非表示/違反報告)
黒万ス(プロフ) - 結さん» 誤字の指摘ありがとうございます！ (2020年9月24日 7時) (レス) id: 157648a083 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16のここの台詞 『志摩さんが出勤するまででいいので…少しだけでお家デートして欲しいです』 これ正しくは少しだけお家デートして欲しいですではないんでしょうか？ (2020年9月24日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒万ス | 作成日時：2020年9月14日 22時
