【高杉真宙】モノクロに光れ。 (ページ5)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:22,630 hit

第5話ページ5

.

.

Your side

｢｢ありがとうございましたー｣｣

全部モノクロだと授業も
飽きてくるわけで

｢ちょっとA〜。
外お散歩してこようよ！｣

友達のえみかが言う。

『うん、いいよ』

2人で階段を降りて
中庭のベンチに座った。

｢今日は空が青くてきれいだよ｣

唯一私の目の事を知ってるのはえみかだけ。

『そっか。』

それから他愛もない話をしてると

｢あれ、赤城じゃん。｣

後ろから大好きな声が聞こえた

『あ、高杉…君』

えみかは驚いた顔をして

｢え！知り合いなの？！｣

と私の腕をブンブン振ってきた。

『まぁ、一応…』

私がそう言うと高杉君は

｢一応とかひどいな(笑)｣

なんて笑ってきた。

｢ははっ、真宙ふられたな(笑)｣

急に声が聞こえて高杉君の隣を見ると
男の人がいた。

｢あ、いたんだ(笑)｣

怖いもの知らずのえみかは
その人にそう言った。

｢おいおいおい！ひどいぞそれは！
俺は三井かなと。よろしく！｣

三井君は親指を立ててきたから

『よろしくね、三井君。』

私もそういった。

｢あーかなとでいいよ！Aちゃん｣

自己紹介してなかったのに
私の名前を知っていた。

『わかった。でも名前…』

そう言うとかなと君は

｢真宙から聞いてさ〜｣

かなと君が言おうとすると高杉君が

｢おい！言うなって言ったよな？
あ、A。俺も真宙とかでいいよ。｣

急に呼びすてにされて少し
いや、かなりドキドキした。

『わかった。』

そしてその後は、
4人で少し話をして教室に戻った。