【高杉真宙】モノクロに光れ。

第17話 ページ18

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Your side




昨日真宙君に病院に行けと言われ、
朝 病院にいく支度をしていた。





えみかに“学校遅刻する”とだけ
LINEを送り、お母さんと一緒に
病院に向かう。








「もしかしたら、これからどんどん
色が見えるようになってくるかもよ。
よかったわね。」







お母さんは車を走らせながら
私に嬉しそうに話しかける。





『そうだね。でもちょっと不思議。』








そんな事を話してると病院について、

お母さんは“ 大丈夫よ。”とだけ言い
病院の駐車場に車を止めた。







「赤城さん。」







受付を済ませ、しばらく待っていると
看護師に呼ばれ、診断室に入った。







「Aさんは病名はもうご存知ですか？」





診断室に入り、椅子に座った途端
医者は私に聞いてくる。







『いいえ、知りません。』






よくよく考えれば今まで
知らなかったのも逆にすごいと思うけど(笑)

そんな事を考えていたら医者は小さい声で
“そうですか” と呟いた。









「Aさんは、全色盲と言う病気です。
元は色盲と言う病気で、色盲とは
赤、青、緑のどれかの色が見えにくく
なるのですが、全色盲はその全てが
見えなくなってしまう病気です。」









多分医者もかなりわかりやすく
説明してくれたんだろうけど、
私は言ってる事が理解出来ず、
ただただ頷くだけだった。

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