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第9話 ページ9

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Your side




今日もルーティーンのように繰り返される

悪口、嘘、いじめ



雨の音はもうほとんど聞こえなくて

念のため持ってきたイヤホンを耳にはめた






「ねぇ、娯楽室来て」




甲高く不機嫌そうな声が聞こえた

誰か呼び出しされてる。可哀想に

と思っていたら、その声は頭上まできて





「お前だよ、村上A!早く来い」



そこにはプラチナ枠の香田美森がいた

仕方なく私は席を立ち娯楽室まで歩いていった

娯楽室に着くやいなや声をかけられた





「おぉ、A!久しぶり!」




声の方を見ると千崎波留がいた

そんなに関わった事がないので

ペコッと頭を下げた





「波留、うるさいわよ。」




麻生南がそう言いながらソファを立ち、

靴をカツカツならしながらこっちに来た




それを合図のように大倉陸は

読んでいた本をバタンと閉じ麻生南の後ろにつき

須堂夏樹はビリヤードの棒を台の上に置き

またまた麻生南の後ろについた



徐々に近づく距離

この3人の醸し出す雰囲気やら圧力やらに負け

私は後ずさりした



「止まりなよ」



大倉陸は優しく私に言う。

その言葉で私は動きを止めた






「あなた、何者?」




私は驚きを隠せなかった。

この3人は私の異常な能力を知っている

こんなに頭のいい人達は初めてだった



「別に何も無いですよ」



でもここで言うと面倒くさそうだから

しれーっと誤魔化した




すると





「あんた、その態度何?!」




香田美森が私に叫ぶ




「うるさいわ、美森。今日からAは嫌でも私達と一緒にいるのよ」

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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時

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