学校のカイダン～日向タクト～ (ページ3)

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第3話ページ3

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Your side

私は昔から人の嘘が分かってしまう

それはいい事だけではなくて、

「付き合う事になったの？おめでとう！」

これも

「髪切ったんだ。似合ってるよ！」

これも嘘。

嘘は嫌い。大嫌い。

嫌な思いで“娯楽室”に入った

「あ？誰？」

プラチナと言われる人達の視線が私に向く

1人を除いては

「今日からプラチナ枠としてこの学校に転校してきました。村上Aです。よろしくお願いします」

私がよろしくお願いしますと言った途端

我に返った“あの人”

するとふんわりとしたショートヘアの

彼女がすかさず説明をしてくれた

“あの人”も納得したようで私に近づいてきて

「あぁ、俺は日向タクト。よろしくな！」

彼は笑顔で言ってきたけど、

これも嘘で

仲良くする気はないのに無理に言っていて

嫌になった私は首にかかっている
私の必需品を耳にはめ、周りの音を
聞こえないようにした

でもそんな事をしても聞こえてきて

「全然笑わないね」

なんでだろう

「クールビューティ俺嫌いじゃない」

嫌な物ほど浮き立ってくる

「はぁ。」

私は嫌味ったらしくため息をついた

「じゃあ私用事あるので」

そして娯楽室に背中を向けた

背中に刺さる甲高い声と鋭い言葉

まぁ別に何とも思わないけどね