第14話 ページ14
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Minami side
私達はその後、3人で話が盛り上がっていた。
ふとA達の方を見ると
少しお酒を飲んだせいかA以外は寝ていて
Aは皆の前にあった食器やら食べ物やらをどかしていた。
その光景がおかしくて写真に収めた。
そして飲み物をもって3人でそこへ行った
「ありがとう、片付けてくれて」
私が笑顔で言うと
“大丈夫。”と素っ気ない返事が返ってきた。
「相変わらずクールね。」
私がそう言うと
「私クールじゃないの。無関心なの」
と寂しい事を平気な顔で言うから
少し鳥肌が立った
私は少し黙ると今度は夏樹が
「お前、嘘を見抜けるんだろ」
と単刀直入に聞いた。
「うん。やっぱり分かってたんだ。」
黙る事なく次は陸が
「でも、嘘を見抜けるならそれを人助けに変えればいいんじゃないの?」
陸が言うとAは難しい顔をした
「そう言うのが迷惑って人もいるから。それに人の嘘が分かるっていい事だけでもないよ」
私は少し羨ましくて
それなら私が欲しいくらいだったから
私はAに理由を聞いた
「だって悲しいじゃない、嘘やいじめって。もし彼氏がいたとして、好きだよって言われても嘘がわかるから信じられないの」
あぁ、確かにと1人で納得しながら
もう1つ気になる質問をしてみた
「タクトとはどういう関係?」
するとまた難しい顔をして考えていた
夏樹と陸も2人で顔を見合わせていた
「んーまぁ相談しやすい友達かな?」
なんて言うから少しガッカリした。
私が“へぇ”と言ってその話は終わった。
その後も色んな話で盛り上がって、
この4人はどこか似ているような気がして
とてもリラックスして楽しく話せた。
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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時