第13話 ページ13
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Natsuki side
広いリビングに響く8人の声
主役のAは端に追いやられて
何の為にこれをしてるか分からなくなっていた
Aがつまんなそうにボーッと立ってると
タクトが皆の輪の中に入れてあげていて、
“彼氏いるのー?”
“俺ら4人の中で誰がタイプ?”
“ほんとにクールでかっこいい!”
なんて皆もう打ち解けていた
興味津々にAの事を見る俺を見た陸は
もう中身がなくなりそうなコップと
中身を新しく入れたコップを持って
足を組んで俺の隣に座った
「行かないの?」
そう言って中身がたくさん入ったコップを
俺に渡してきた
「俺がいなくても楽しいだろ」
「南と夏樹と俺はそう言う考えだね(笑)」
南?と思い辺りを見回すと
子供を見守るようにAを見ている
南がいた。
南のあんな優しくて楽しそうな顔
久しぶりに見た気がした。
すると俺らの視線に気づいたのか南が
ジュースの入ったコップを持って来た
「楽しそうだな」
俺がそう言うと南は落ち着いて嬉しそうに
「Aとは友達になれる気がするの」
じゃあ美森達とはどういう関係なんだよ?
と心の中でツッコんだ。
すると陸が口を開いた
「俺、Aの能力がわかったよ」
俺もなんとなくは分かっていた。
南も分かっていたらしく、
「嘘を見抜ける力」
3人で声を揃えて言った
“なんだぁ、皆知ってたんだ”
なんて陸が言うから
俺と南は鼻で笑った
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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時