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〜志摩〜



羽野「お茶どうぞ。すみません。修理屋さん、もうすぐ来ますので」


志摩「ああ、お構いなく」


伊吹が好きそうな可愛らしい女性だな





どうして伊吹はAなんだろうか


色んな女性に興味を示すくせに、結局はAを選ぶ



その、どうして、は俺にも当てはまる



どうして俺はAが好きなんだろうか


香坂のことを言えずにいるのだろうか


幻滅されたくない?



そんなありきたりな理由じゃなくて、もっと明確な……




優秀じゃないとアイツの隣りにいられないからだ




部屋を見渡していると、扉が少し開いてそこから男の子が警戒するようにこっちを見ていた


羽野「ママと同じ警察の人」


軽く紹介してくれたけど、逃げられた


羽野「男の人苦手なのかな」


志摩「いつも女の人だけですもんね」


羽野「事故で亡くなった旦那さんのこと知ってます?」


志摩「会ったことはないんですけど、飲み屋の見せ主だったっていうのは」


羽野「仕事帰りによく1人でお店に行ってたんですって。外の人だと仕事の話しが出来ないところがいいって」


めちゃくちゃ隊長のプライベートなことが聞ける


俺これ、聞いていいのか


共通の話題なんてないし気を遣ってくれてるのなら無理に止めるわけにもいかない


羽野「そういうときの桔梗さん。すっごく可愛いんですよ。多分、仕事中は見せないんだろうなぁって顔で」


ちょっとだけ見たいと思った


俺が知ってる隊長は、仕事中の隊長だけで、可愛いとか言われると気になる


羽野「何か1人で喋っちゃってごめんなさい。桔梗さんとゆたちゃん以外の人と話すの久しぶりなんです」


志摩「なるほど」


そうか。この人は匿われてる身だから、あまり外にも出られず、人との触れ合いもあまりない


息が詰まるよな



自分のためにしてくれることとはいえ、外の空気を吸いたいときもある


ゆたか「動くと刺す」


戻ってきた男の子の手にはオモチャの刀が握られていて、俺の首スレスレに向けられる


志摩「やめて下さい……あーっ」


動いてないのに、問答無用で斬られた





ゆたか「めっちゃ王子様だ」


志摩「お前、優雅だな」


懐いてくれた男の子、ゆたかを抱っこして回してると、羽野さんがお昼を作ってくれることになった


羽野さんのオムライスは超美味しいらしい


髪を一つに束ねる姿が6年前の彼女と重なる


暑い、夏の日



俺がAを好きだという想いを心の奥に押し込めた日でもある

8→←6



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設定タグ:伊吹藍 , 志摩一未 , MIU404   
作品ジャンル:タレント
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Mmmm(プロフ) - 待ち望んでた復活嬉しいです!!何日でも何年でも待つので(笑)無理しない程度で更新楽しみにしてます! (2023年3月12日 21時) (レス) @page2 id: 9cc49fd5c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2023年3月11日 15時

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