宇宙堂 ページ17
と、意気込んだのはいいものの何をすればいいのか見当も付かずにあれから約一時間が経過していた
しかしこのまま戻るというわけにもいかず、昨日歩いていた道路あたりを右往左往していたところだ
なにか宛でもあれば楽なんだけど
「あれ、あんときのお嬢ちゃんじゃねぇか。昨日ぶりだな!」
「あ、昨日の...。」
新聞売りの人
まさかまた会うなんて、しかもこんなにはやくに
「で、今日はどうしたんだい?あと新聞いるかい?」
「いえ、新聞はいいです。...それよりもここらへんで何でも売ってるお店ありませんか?
例えばアクセサリーとか小物とか。」
「嬢ちゃん百貨店をお探しかい?
それなら何でもってわけにはいかないだろうが一風変わった商店がすぐそこにあるから案内してやるよ。」
「ありがとうございます。」
どんな店かはわからないが行き先ができただけましだろう
本当にありがとう新聞売りの人
...名前知らないけど
「ついたぜ嬢ちゃん。」
「...宇宙堂...ですか?」
「ああ、ここの店主が珍しいもん好きでよ、世界中のいろんなもんが売られてるんだ。
勿論普通の商品も売られてるから安心しな!
それじゃ、俺は新聞売りの仕事があるからここらでお暇させてもらうぜ。またな嬢ちゃん!」
「はい、またいつか。」
その後彼はものすごい勢いで走っていった
新聞売りってそんなに忙しいものなのか、はたまた彼が熱いだけなのか
「...お邪魔しまーす。」
お店はレトロな雰囲気が漂っていて猫の被り物やらトーテムポールによく似たぬいぐるみが置いてあったりと、本当に一風変わっていた
こんなお店は初めてだ
早速何かいいものはないかと手当たり次第に探してみる
眼鏡はつけても瞳の色は隠せないし、サングラスなんてもの室内でつけてたら完全変人扱いだ
他に何かないだろうか
四六時中携帯可能で尚且つ瞳の色を完全に隠すことができるアイテム...
「...コンタクトとか?」
「お嬢さんはコンタクトをお探しなのかい?」
「はい、それが一番いいかと...ってうわぁ⁉」
ばっと後ろを振り返るとそこには老人がいた
この人いったい何時から?
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ちーたん - おおお、お、おわおわわ終わってないですよね!? (2017年9月13日 0時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
暦(プロフ) - 玲璃さん» このすれ違いにいつ終止符がつくのやら...。コメントありがとうございます、これからも頑張りますのでどうぞよしなに。 (2017年1月19日 19時) (レス) id: 89bb154307 (このIDを非表示/違反報告)
玲璃(プロフ) - 盛大にすれ違っている笑 とっても面白いです、D機関の人たちも無理のない推理をしていてとっても好きです!更新頑張ってください! (2017年1月18日 23時) (レス) id: 643c6ecefb (このIDを非表示/違反報告)
暦(プロフ) - 泡雪さん» そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張らせて頂きます。 (2017年1月9日 16時) (レス) id: 89bb154307 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - 凄く面白いです!めっちゃ理想の小説!!更新頑張って下さい! (2017年1月9日 10時) (レス) id: 7d02119552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暦 | 作成日時:2016年7月3日 17時