8にゃん ページ10
***
研磨「…えっ、と、どうなってんの…」
「うっ…たぁっ…」
研磨「猫が…女の子…に」
「えっ…私…」
煙が消えた後、私は解放感に包まれた。
「んっ……」
研磨「え、ちょっと…ねぇ!」
「……」
研磨「うそ…」
私は軽く意識を飛ばした。
研磨「…はぁ…」
▶▶▶
「……ん」
研磨「…」
「…?」
目が覚めると少年が呆れた顔をしながら私を見つめていた。
研磨「君…誰なの…」
「私…私は加藤A…」
研磨「俺さっきまで猫抱いてたはずなんだけど…」
「私はさっきまで猫だったんだけど…」
研磨「…」
「あ、あのね、説明するから聞いてっ!?」
研磨「っ!き、聞くから…あんまり近くに来ないで…」
「えっ…」
研磨「その…君…裸だから…」
「…」
私は自分の身体をゆっくりと確認した。
人間ではあるが、耳と尻尾は残っていて、何も履いてなっ…
「〜〜ッ!」
研磨「言っとくけど…見てないから…」
「う、うん…ごめんなさい…」
研磨「…ちょっと待ってて、着るもの…用意するから」
「ありがとう…」
少年が急に部屋の電気を付けた。
一気に部屋が明るくなる。
「まっ!」
研磨「ん!?」
明るさに目が耐えられず少年に思いっきり抱きついてしまう。
研磨「うっ…」
「ま、眩しい…無理…」
研磨「ごめん…弱くするから…」
私が困っていると少年が明かりを弱くしてくれた
研磨「これなら、大丈夫?」
「うん、ホントごめんなさい」
研磨「…別に」
そう言うと少年はタンスに向かって、大きめの服を取り出した。
研磨「…いっか」
「?」
研磨「ん、この服赤葦のおさがりだけど…サイズ的にこれの方が良いよね」
「な、何でも大丈夫です!」
研磨「じゃあこれ着て。申し訳ないけど…うちは男だけだから下着は買うしかない…」
「貸してくれただけでありがたいよ…」
研磨「そっか…」
私は少年に貸してもらった服を急いで着た。
かなり大きめで太股の半分位まで隠れる大きさだった。
研磨「それじゃ、説明してくれる…?」
「あ、うん…」
***
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梟 - メッチャイイです!!続きが気になります。 (2017年2月18日 18時) (レス) id: f66e7e3250 (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃ - いや〜、夢主ちゃん可愛いですね!すごく先が気になります!頑張って下さい! (2016年9月18日 15時) (レス) id: 8e070654bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロキ | 作成日時:2016年6月5日 19時