瞳にうつるもの２

帰り道 -Ki side- ページ33

．


俺、Aに



「これからは、友達として守る」


って言われたとき



正直すげームカついた...









俺のこと好きになったんだろ？






だったら好きで突き通せよ






ちょっと強くAの腕を引っ張った




A「ちょっと...痛いってば！」


み「あっ、ごめん」



俺はその腕を離した



A「...怒ってるの？」


み「なんで？別に怒ってなんかねーよ」



そう言って足を速める


A「ちょ、速いよー」


み「そういえばさ」




今度は急に止まる俺



み「家どこ？」


A「いいよ、一人で帰れる」


ちょっと拗ねてるA、可愛い



み「だーめ。俺が送らないと行けないの」


A「でも...ここから15分くらいあるよ...」


み「ん。行こ。」




手を差し出すと



ちょっと恥ずかしそうに俺の手をとる





A「な、なんで手なんか繋ぐのよ///」


み「とか言って素直に繋いでんじゃん笑」


A「だって///みつが手出してるから...」




そのまま歩き出す



み「Aの大好きな人ってどんな人？」



ちょっと意地悪したくなっちゃった




A「え...えっとね、可愛くて...カッコいい」


み「なにそれ？笑答えになってない笑」

A「えー！！じゃあね...きちんとお礼ができて、背がちっちゃい笑」




おい！お前よりは高いぞ！！笑



み「ふーん」


A「みつはさ...もう...好きじゃないの？」


み「え？ああ、葵のこと？」


A「葵さんって言うんだね」


み「うん。もう好きじゃないよ」




今すぐAに好きだって伝えたいよ




A「じゃあさ...他に好きな人とか...な訳ないか！」









み「いるよ」






でも...まだ言えないよ








A「そっか...」



み「ま、また今度教えてやるよ」









意地悪いなー、俺は笑

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