緑高：高尾主将の話 後 ページ43
それからというもの、期待が重くなった。
高尾は笑っていたし、周りもそれで高尾を心配しなくなった。
それを見て高尾はホッとした様な表情を見せた。
その瞬間、高尾の肩の錘が増えた。
「高尾」
「あー、真ちゃん？ちょっとこの書類見てくれる？
変なとこあったら教えて。まあ流石に赤司と比べられると何とも言えないけど。
大坪さんだったらどうすっかなぁ……あぁー、情けねえ」
「高尾」
「スカウトの選手の名前くらいはせめて覚え解かなきゃだよなぁ、あ、
真ちゃんこの子帝光出身だってよ。知ってる？
この手のタイプは裕也さん得意なやつだよ対処法聞いて教えてくれればいいんだけど……」
「高尾！！」
「……え、なに、しんちゃん……急に＿＿」
俺は部活中に叫んでいた。
「お前は！！背負いすぎなのだよ！！
最近は特に！！錘が重すぎて、フットワークが１年の頃より悪い！！
＿＿よこせ！！俺に！！
お前のそれを取りされるなら、俺は１日３回の我儘を来年分まで使い切って、
『高尾が無理をしない』という我儘を使うのだよ！！」
「……それ、いま、いう……？」
なぜか周りから拍手がなり始め、それはやがて大きな渦となった。
雄叫びのようなものが混じり、監督は「よく言った緑間！！」と言った。
「緑間先輩ナイスです！！」「高尾いいぞもっと泣け！！」「無理させててごめんなー！！」
「ハイスペックの限界超えそうだったら俺たちが居るぞー！！」
おい、高尾泣け、とは＿＿
「しんちゃん、それは、はんそくだぜ……っ」
ないてる。泣いてる、だと！？
「試合以外でお前が泣くのは、初めてだな」
「……っるせぇ」
高尾が泣けばなくだけ、肩の錘が一つ、また一つとしぼんでは消えていく。
「その肩の荷がすべて消えるまで、泣いていればいいのだよ」
「それ言うなら、降りるだぜ？珍しくしんちゃんがばかだ……」
「何とでも言え」
結局、錘は３分の１ほどを残して、それ以上減ることはなかった。
まあ、他校の人間の期待とかその辺だろうと、俺は考えている。
それでも、高尾がこうして軽い足取りでコートをかけているのを見るだけで、
俺はそれだけでもう、ここに居られてよかったと、心から思う。
高尾主将は、秀徳高校バスケ部の長い歴史に、その名前を刻んだ。
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梅酒（未成年）(プロフ) - 心よりお詫び申し上げます。今日更新が出来ないかもしれません。多分できません。宿題が、やばいので。すべては私の怠惰性質の所為ですごめんなさい (2017年1月9日 13時) (
レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
梅酒（未成年）(プロフ) - レンさん» 赤司様ってリバだと思うんですよね(真顔)実は赤降より赤降赤が好きです。 どっちにしろ『チコタン』恐すぎですよ！？チ：違う！！ コ：これは、 タン：単なる不可抗力だから！！ (2017年1月9日 13時) (レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
レン - 梅酒（未成年）さん» チコタンのチ:力を合わせて チコタンのコ:子供たちを チコタンのタ:たぁくさん チコタンのン:ん〜、美味しく調理しよう！！ 以上、新年初あいうえお作文 (2017年1月8日 21時) (レス) id: cb2413b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
レン - 梅酒（未成年）さん» おお!!今年初の初CPだ……。赤司受け自体が珍しい。 (2017年1月7日 23時) (レス) id: cb2413b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
梅酒（未成年）(プロフ) - レンさん» それならよかったです。ちょっとかわいい三好が書きたくて。高緑は中世で身分違いの逃避行とかいいと思います(真顔) レンさんが雑食でほんと助かります (2017年1月6日 22時) (レス) id: 71c4c2bf34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅酒（未成年） | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/umeshu/
作成日時：2016年11月27日 16時
