みよさく：お願いだから６：ラスト ページ44
《佐久間side》
忘れられる訳がなかった。
「忘れたふりをしてあげてください」と、機関員の誰かに言われたのはいつだったろうか。
あまりにも真剣な顔をして言うものだから、俺は必死にあいつを忘れようとした。
忘れようとしすぎて、今も今まで忘れてしまっていたことを、
どこかで安堵している反面、後悔もしている。
今思えば、いや、分かってはいたが、俺はあいつに恋をしていたのだと思う。
それは許されないもので、そして一方通行だと思っていた。
が、あいつらが「忘れたふりをして『あげて』ください」なんて言うということは、
きっと、あいつも＿＿。
……うぬぼれ過ぎか。
それにしても、やけに現実味のない。
景色が白黒で、俺は誰かに揺さぶられているような気がしないでもない、
煙臭く、血腥い、それで、誰かが耳元で俺の名前を怒鳴っている。
その声は飛崎か。
「後は任せた。」
唇だけでも動いたのなら、奴には伝わっただろう。
動いただろうか。
最期の最期は、笑っていただろうか。
おれは、どんなかおで、しんだのだろうか。
＿＿ばかか、おれは。
それでもやっぱり、と思ったのは、意識の消えるその手前、
瞼に映ったのが三好の姿だったことだった。
◆◆◆
目を開けると、そこは天国だった。
たぶん、天国と呼んで差し支えない場所だった。
しかし靖国ではない。
やはりあの組織は鰯だったと、身を盛って実感した。
……人影が見える。一人分。この花畑の少し向こうに。
俺はその影を知っている。
見覚えがありすぎる。
目の前がぼやけていく。これは。なんだ？
それでも影を目指して、俺は走って行く。
「＿＿三好！！」
俺の声は震えていた。でも、どうでもいい、この際、聞こえれば何でもいい。
「＿＿なんで、ないてるんですか、佐久間さん」
「これは、ちがう」
「そうですか。じゃあ、僕のこれも、なみだじゃないな」
三好の涙を、俺は初めて見た。
「＿＿なんで、憶えてるんですか。僕、忘れさせたつもりだったのに」
「なんでだろうな。でも、」
そこはあえて言う必要もないだろう。
もう、いまは。
「俺と貴様はいれば、それでいいよ」
目の前の三好は、見たこともないようなぐちゃぐちゃな顔で、
見たこともないほどうつくしく、わらった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
やったちゃんと()終わった！！
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梅酒（未成年）(プロフ) - レンさん» ラッキーなストライクなのか、ラッキーにストライクなのか。っていうかストライクってなんですか。３回やったらアウｔ……３回やったら、アウトだけど、３人目でラッキーが回ってきたとしたら……？３回目の恋の相手が運命の人だったパターンの妄想ｇ(( (2016年11月25日 20時) (
レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
レン - 梅酒（未成年）さん» ラッキーストライク………幸運をぶち抜く………。 (2016年11月25日 3時) (レス) id: 981d585dc9 (このIDを非表示/違反報告)
梅酒（未成年）(プロフ) - レンさん» 甘利さんもその辺考えながらも抑えきれない衝動に身を焦がしている訳ですうめえ (2016年11月24日 20時) (レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
レン - 梅酒（未成年）さん» こんな事結城中佐に知られたらなんて言われるか(°д°” = ”°д°) (2016年11月23日 22時) (レス) id: 981d585dc9 (このIDを非表示/違反報告)
梅酒（未成年）(プロフ) - つがるさん» 私も雑食です！！ この何とも言えない「いけない恋」感と、それでも真っ直ぐにぶつかるエマと、惹かれつつ手が出せない(というか自覚するのが怖い)甘利さんっていう組み合わせの素早しさ誰が見ても美味しいですよね鼻血出そうです(ノンブレス) (2016年11月23日 14時) (レス) id: 402f3ade7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅酒（未成年） | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/umeshu/
作成日時：2016年10月13日 20時
