続・妄想短編集【ジョーカー・ゲーム】

じつはた：体育祭 ページ7

(体育祭が近いので体育祭ネタを自家栽培
リクエストはちょっと後回しにします。ごめんなさい)


大東亜文化学園、通称Ｄ学における体育祭とは、

通常のそれより遥かに大規模に行われる武の祭典だ。


というのも、この体育祭、それぞれの代の３年生が希望した種目を優先的に行うため、

世間の風潮に流されない派手なことが出来るのだ。

生徒の親もそれを承知で入学させているし、

入学前の手続きで書類上も親は何も口出し出来ない。



つまり、超大規模な組体操やら、騎馬戦やら、

よくニュースに取り上げられて中止になりがちな種目も遠慮なく盛り込んである。


そして毎年の目玉種目が、応援合戦である。



前年度のものに毎年少しずつ改良を加えられて練り上げられた

応援、演武はもはや圧巻である。




そして今年は例年にも増してそれに対する思いが熱かった。



というのも、





「まさか、お前とこうなる日が来るとはなぁ、実井」

「僕はこうなるのは分かっていましたよ？波多野」





紅組の大将が波多野で、白組の大将が実井だからである。


波多野はその見た目に合わず物凄く強い。それは全校生徒の共通認識だ。

故に、彼が大将を務めることに誰も疑問は抱いていない。



そして何故、実井が大将なのか。白組には佐久間もいるのに。




それは、【第一項より、波多野を止められるのは実井だけ】も、

全生徒の白紙の校則第２項にしっかりと記されているからだ。




応援合戦は、配点が物凄く高い。

ぶっちゃけこれで勝てば他で４分の３負けてても勝てる。



そのくらい、応援合戦は重要視されている。




そして相手にハイスペック野郎どもがいる以上、

今年の応援合戦の練習は例年の３倍のペースで進んでいった。



休み時間返上。部活動時間すら返上して、生徒全員が体育祭に臨んだ。






＿＿果たして、結果は。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
って言うのが書きたくて。決着は皆様の脳内で。
個人的に赤ハチマキの波多野と白ハチマキの実井がバチバチしてるけど
付き合ってるっていうのが書きたかっただけなので。

※白紙の校則第一章『Ｄ組』第一節『実井と波多野』第一項は
『実井と波多野は付き合っている。が、それについて過度に騒ぎ立ててはいけない』

組分けは、クラス内を真っ二つに紅白に割る式

佐久間さん：人魚→←受け：獣耳６

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