続・妄想短編集【ジョーカー・ゲーム】

あまはた：身長差 ページ23

《波多野side》


何かが乗っている。

俺の頭の上に、誰かの何かが乗っている。



「アマリヤメロオレノアタマニアゴノッケンナオモイ」

訳：甘利やめろ俺の頭に顎乗っけんな重い

「なんでカタカナ……？いいじゃん別に波多野丁度いい高さだし」

「貴様よほど俺に投げられたいみたいだな」

「でも波多野って俺の事投げないじゃん？神永とか三好は凄い投げるのに」

「それはっ」

「だからこうして休むのは波多野が一番なんだよー」



＿＿こいつ本当にＤ機関生か……？


と疑いたくなるほど、今の甘利は隙だらけだ。

投げようと思えば、受け身も取れないくらいの速さで投げられるだろう。

でも俺は投げられない。ということを甘利は知っている。



俺が、甘利を好きで、

甘利もまた、俺の事がたぶん、好きだから。



それを知っていて、甘利は俺の上で休む。

決まって、他の機関員が居ないときに。



それは気遣いなのか独占欲なのかよく分からないけれど、

なんだかんだで俺はこの空間が好きになってきている。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
気づいたら甘利に絆されてる波多野
身長差あったらなんか乗っかりたくなるよねっていう話

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