53話(no side) ページ4
『アホらし』と言われた轟は怒りをあらわにし、彼に問いた。
「おまえがNo.1ヒーローの何かを持ってるなら 俺は……尚更勝たなきゃいけねぇ」
「親父は極めて上昇志向の強い奴だ」
「ヒーローとして破竹の勢いで名を馳せたが…それだけに生きる伝説オールマイトが目障りで仕方なかったらしい」
「自分ではオールマイトを超えられねぇ親父は 次の策に出た」
「個性婚でしょ？分かりやすい個性だから予想はつくよ」
「…あぁ」
「それで親父は…俺をオールマイト以上のヒーローに育て上げることで自身の欲求を満たそうってこった」
「うっとうしい…！そんな屑の道具にはならねぇ」
「記憶の中の母はいつも泣いている」
「『お前の左側が醜い』と 母は俺に煮え湯を浴びせた」
「ざっと話したが 俺がお前につっかかんのは見返す為だ」
「クソ親父の“個性”なんざなくたって……いや…」
「使わず“一番になる”ことで 奴を完全否定する」
「だから哀れだって言ったんだよ」
彼は轟の話を聞いてそう言った。
「一番その大嫌いな…クズだと言う父親に固執しているのは自分なのに」
「それを父親のせいにして 責任転換とまではいかないかもしれないけど とんだ笑い話だよ」
そう言いながらどういう感情も読み取れない
「あいつの道具にならねぇ為の事だ!!お前に何がわかるってんだ！」
轟は彼の胸ぐらを掴み、怒りをぶつけている。
「家族も救えない様な人間がヒーローになんてなれない」
「そんなくだらない事で使えるものを使わないアンタは 一生誰にも勝てないよ」
ーーーーー
(A side)
あの後、轟は何か言いたげだったが何も言わずに立ち去った。
言葉が見つから無かったのか？
別に僕は、何も間違った事は言ってない。なんなら親切心からだ。
あぁ、前世で漫画を読んでた時の僕はこの時の轟をどう思ってたんだっけ？
この後の変わっていく轟を見て、どう思ってた？
わからない、わからない。
だって今は
あぁ、もうどうでもいいや。
好きにやろう。
ぶっ壊していこう。
壊せるだけ壊してやろうじゃないか。
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卯月(プロフ) - 今日とんでもなくヒット数伸びててビックリなんですけどなんで… (8月27日 23時) (
レス) id: 5e92389945 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - まるめんさん» ありがとうございます！やりたいように書いていきますね！！ (8月27日 23時) (レス) id: 5e92389945 (このIDを非表示/違反報告)
まるめん - とても面白いです！これからも無理のないように更新頑張ってください！ (8月27日 19時) (レス) @page42 id: 17d5d6def1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 魔水さん» そう言って貰えて大変嬉しいです。自分の気持ちの整理が付くか問題が解決すればちゃんと更新致しますので、のんびり気長に待っていただければ幸いです。 (2022年7月14日 20時) (レス) id: 5e92389945 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - あゆみ(´・ω・)さん» コメント励みになります。問題がちゃんと解決すればちゃんと更新しますので気長にお待ちください...！ (2022年7月14日 20時) (レス) @page16 id: 5e92389945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月 | 作成日時：2021年11月7日 17時
