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二百五十五話 ウィル・オブ・タイクーン ページ9

「成程、北米異能組織【組合】の暗躍ですか……」


「そ、異能組織犯罪を取り締まるのが特務課の御役でしょう。職務怠慢は善くないなぁ」


「………」




シートに縋りながら話す太宰。


信号が青に変わり、止まっていた車が再び発進する。


少ししてやっと、安吾が口を開いた。




「組合の行動は我々も把握しています」

「!知ってて……放置してた、って事かな?」




予想外の反応だったのか、太宰は体を起こし、冷や汗を流しながらそう尋ねた。

それに対し、安吾は淡々と答える。




「太宰君と違って僕は勤労の徒ですから、抑も太宰君は組合が如何なる組織かご存知ですか?
組合とは一種の“秘密結社”です。
構成員は各が表の顔を持ち、政府・大企業の要職にある者も名を連ねています。その影響力は北米は疎か、本邦中枢にまで強力に食い込んでいる」


「おいおい……頼むよ。話の流れが怪しくなってきたじゃないか」


政治(・・)ですよ太宰君。
連中は外交筋から圧力を掛け、構成員に外交官同等の権限を賦与させました。
もはや彼等は法の外の存在、法執行機関は組合を勾留すら出来ません。我々特務課も他庁との権力均衡(パワーバランス)の中で身動きが取れません。
この会合も恐らく連中の監視下です」




そこまで言うと、安吾は車を停めた。


そして、真面目な顔で堕座の方を見つめる。




「太宰君。逃げて下さい、今直ぐ。
そして伝えて下さい。貴方の部下に危険が____」




次の瞬間、真横から車が突っ込んできた。


運転手席側に。

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??(???)??(プロフ) - 神作品すぎてここまで読んでしまった……夢主ちゃんどうなっちゃうの!?長生きして欲しい……これからも作者様のペースでよろしくお願いします! (1月9日 21時) (レス) @page23 id: 71a0ede70a (このIDを非表示/違反報告)
花見月 - いつも楽しく読ませてもらっています。アンケートですが、1でお願い致します。 (2021年9月24日 0時) (レス) @page5 id: 216d69af47 (このIDを非表示/違反報告)
びっくりさん(プロフ) - 1がいいです。 (2021年9月22日 21時) (レス) @page5 id: d067fbdc83 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 1が良いです。 (2021年9月22日 18時) (レス) @page5 id: 3b590f766f (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 個人的には1が良いです。 (2021年9月22日 1時) (レス) @page5 id: 91a3e851e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ark | 作成日時:2021年9月12日 7時

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