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39話 朝のひととき ページ40

カイン「みんな、聞いてくれ。
賢者様が新しい魔法使いの召喚を引き受けてくれたぞ」




食堂に行って、カインは報告した。


食堂にはムルとシャイロックがいた。

だけど、彼らの視線を集めながら、カインは不思議そうに首を傾げる。




カイン「あれ?まだ誰もいないのか?」


ムル「いるよ!おはよう、カイン、賢者様!」


カイン「ムル?どこにいる?」


ムル「ポケットの中!」




ムルがふざけてそういうと、カインは呆れた顔をする。


そして、本当に見えていないのか、目の前にいるはずのムルに向かって言った。




カイン「またくだらないことを言って。姿を消してないで出てこいよ」


ムル「出てるよ?これ以上出れないくらい出てる」


カイン「あはは。馬鹿」


晶「カイン、やっぱり目が変じゃねえか?」




その時、スノウとホワイトがやってきた。




スノウ「おはよう」


ホワイト「おはよう、皆の衆」


シャイロック「おはようございます。
ファウストの容態はど………いたっ」




挨拶を返し、ファウストについて聞こうとしたシャイロックに、カインがぶつかる。




カイン「シャイロック。いきなり、目の前に現れるな」


シャイロック「ぶつかってきたのはそちらでしょう。しかも、正面から」


カイン「え?」


シャイロック「二日酔いですか?」


カイン「いや、目の調子が悪くてな……。そう言えば、双子先生の姿も見えない」




シャイロックの返答に、素直にそう答えるカイン。

もしカインの性格がこうでなかったら、一触即発の空気にもなり得ただろうが、カインの素直さとシャイロックの寛容さで、ことは大きくならなかった。


そこに、スノウは笑いながら言った。




スノウ「ほほほ。おかしなこともあるものじゃ」


ホワイト「我らも昨日は壁の絵から出られんようになってのう」


カイン「冗談にしないでくれよ。俺の話は本当だ。
それより、聞いてくれ。賢者様が新しい魔法使いの召喚を引き受けてくださったんだ」




切り替えが早いのか、カインの話題はもう元に戻っている。


シャイロックも、すぐにその話題に乗ってきた。




シャイロック「それは助かりますね。賢者様、ありがとうございます」


ムル「やった!新しい仲間!」


晶「いや、召喚されてここにいるんだ。これくらい当たり前だよ」


スノウ「感謝するぞ、賢者よ。それでは、昼過ぎに召喚の儀式を行うことにしよう」







中途半端↓

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作者名:ark | 作成日時:2021年8月14日 14時

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