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三十話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編) ページ31

樋口の突然の言葉。

それを聞いた探偵社員達は、すぐに全員が警戒体制に入った。


一方樋口は淡々としており、携帯を開くと冷静に電話の向こうの人物に話しかけた。




「芥川先輩?予定通り捕らえました。これより処分します」


「芥川……だって?」




樋口の口から発されたその名前に、谷崎達は顔を青くする。


電話の向こうの芥川は、静かに街を眺めながら樋口に答えた。




「重畳、五分で向かう」




その言葉を最後に、プツンと切れた電話。

五分………それは長いようでいて短い。


敦達は、その言葉が余命宣告のように感じた。


そして樋口は電話が切れたのを確認すると、チャッと銃弾を装填し、拳銃を構えた。




「我が主の為____ここで死んで頂きます」


「こいつ……」

「ポートマフィア……!」




四人もすぐに戦闘態勢になる。


樋口は両手に銃を持つと、四人に向けて一気に撃った。

三十一話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(後編)→←二十九話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編)



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作者名:ark | 作成日時:2021年1月4日 18時

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